16話 ページ22
『死の天使、だなんてあの人は言ったんですって。あの人らしい、詩的な表現じゃないかしら』
真っ直ぐ見据えたまま、淡々と言葉を紡ぐ
「あ……なんで、その、名前を」
『……ねぇ、与謝野さん。貴方、恋をしたことってあるかしら』
「っ、……それは……」
『愛した人を、殺されたことはあるかしら』
「……あ、……」
目を見開く彼女
『っ、……被害者ぶらないで!
貴方が、貴方さえいなければ……あの人、は、ただの怪我で、あんな地獄から出れて……!!』
向けた銃のトリガーに指をかけて、すぐに視界がくるりと回った
「やめろ、紫桜!お前の好きだった人は、そんな復讐を望むようなやつなのか!?」
『……あ……くにき、だ、さん』
「……少なくとも、俺は」
『……』
「……お前が大切だから、手を汚して欲しくない」
銃を奪われて投げ飛ばされた後、床に抑えられてしまった
『……なに、それ。そんなの、貴方のわがままじゃないですか!』
「っ、そうだ。俺のわがままだ。それでも俺は……」
『……っ、退いて!』
彼の言葉を遮って、懐に入れていたハサミで彼の肩を突き刺す
「なっ、……っ!!」
反撃をされるとは思っていなかったのだろう、怯んだ国木田さんを突き飛ばす
銃は奪われてしまったから、懐に忍ばせていた短剣を振りかざした
ただ呆然としているあの女
……ああ、なんて憎いのだろう
きっと、何度殺したって許せない
「あぁ、そうか。……好きにしな」
『……ええ。この程度で、死なないでよ』
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メイデーア - ゆ、夢花……おま、夢主様のこと好きなレズなんか?まあいいんやけどな??まぁっさか、復讐の相手がよさーさんとはねー。立原春蝉様が神すぎて泣きますわ。つか優しすぎんぁ優しすぎん?幸せに生きてほしいってよお……もう結婚したい男No. 1だぜ、あんたはよぉ…… (4月22日 15時) (レス) @page23 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
唯月(プロフ) - 更新ファイトー (2月3日 18時) (レス) @page23 id: e29621fb11 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - 国木田さん!!!肩に鋏って!!おま、!良すぎてやばい!! (2月1日 0時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺 - 百合いいねぇ❤ (1月30日 8時) (レス) @page22 id: b34111cf4c (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - 国木田さん。!!!結婚してくださいッ!! (1月25日 22時) (レス) @page21 id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:riizumi7 | 作成日時:2024年1月14日 23時