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2話 ページ3

そんなことを考えていたら、探偵社のドアが急にぶち破られる

『……あら、まぁ』

「襲撃に来たぜ探偵社ァ!知らない奴は全員殺せ!」

元気に叫んでいるのは絆創膏を鼻に着けたお兄さん
数十人の部下を連れている

……けれど、あぁ

『……舐められたものね、探偵社も』

入れていた紅茶を置いて立ち上がる
こういうのは戦闘員の仕事なのだけれど……

「ちょっとぉ!紫桜さんもちゃんと戦ってよぅっ!きゃぁっ、夢花こわいぃ……でもみんなのために頑張るよ……!」

グズグズとうるさいのがいるから
……私、事務員なのに

『えぇ。お望みとあれば、そのように』

せっかく英国で揃えたオートクチュールのワンピースが汚れてしまったら嫌だから、どうか手短に

『国木田さん、何か武器を貸してくださる?』

「……!事務員だろう、お前は!危ないから後ろに隠れていろ!」

『あら、ご心配ありがとう。でも大丈夫、私、強いもの。
……本当は刀があったらいいのだけれど、物騒だからって社長に取り上げられちゃって』

社長、私のことを大切にしてくれるのは嬉しいけれど少し過保護なの、と続ける

「……ああもうわかった!その代わり絶対に俺の傍から離れるなよ!」

そう言って閃光弾と短銃を出してくれる国木田さん
やっぱり優しい人だ

でも、離れるなって約束は守れないな

『…………ねぇ、貴方』

「あ?」

絆創膏の青年に声をかける

『……私、自分の獲物に手を出されるのがいちばん嫌いなの』

地を蹴って縮地で距離を詰める
そのまま顎を蹴り上げて、よろめいた所を押し倒して拳銃を突きつけた

『それじゃあさようなら、また来世でご縁があれば……』

引き金をひこうとした、ものの

「ちょっと紫桜さん……っ!そこまでやらなくても……!」

……止められた
本当に鬱陶しい愚図だ

『あら、どうしてかしら。殺らなければ殺されるのはこちらでしょう?』

「で、でも、その人にだって家族とかいるかもしれないし……!」

『……家族、ね。だから何かしら?』

心底理解できない
家族がいるからと言って、これを殺すことになんの不都合があると言うのだろう

「……っ、チッ、退散だ!!」

『きゃっ……!?』

考え込んでいる間に逃げられてしまった
……最悪

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メイデーア - ゆ、夢花……おま、夢主様のこと好きなレズなんか?まあいいんやけどな??まぁっさか、復讐の相手がよさーさんとはねー。立原春蝉様が神すぎて泣きますわ。つか優しすぎんぁ優しすぎん?幸せに生きてほしいってよお……もう結婚したい男No. 1だぜ、あんたはよぉ…… (4月22日 15時) (レス) @page23 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
唯月(プロフ) - 更新ファイトー (2月3日 18時) (レス) @page23 id: e29621fb11 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - 国木田さん!!!肩に鋏って!!おま、!良すぎてやばい!! (2月1日 0時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺 - 百合いいねぇ❤ (1月30日 8時) (レス) @page22 id: b34111cf4c (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - 国木田さん。!!!結婚してくださいッ!! (1月25日 22時) (レス) @page21 id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:riizumi7 | 作成日時:2024年1月14日 23時

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