14話 ページ20
探偵社へ帰る
……些かの不安はあったけれど、夢花は何も話さないと言っていた
それを信じるしかないだろう
『……ただいま、帰りました』
「おかえりー」
「おかえりなさい、紫桜さん」
普段と変わらぬ探偵社の様子に安堵する
そうして自分のデスクに戻ろうとしたけれど、聞き慣れた声に呼び止められた
「紫桜」
『あら、社長に乱歩さん。何か御用でしょうか』
「……話がある」
どうやら真面目な話みたい
話したのかな、夢花さん
連れてこられた先は予想通りの社長室だ
「……与謝野のことを、恨んでいるのか」
『__まぁ……なんの、ことかしら』
「っ……とぼけるな!夢見から相談された。紫桜も、与謝野のことも助けて欲しいと」
社長は怒っているらしい
私に怒って、何になるのだろう
「……そう、で、僕が推理した。紫桜の過去のこと」
……とぼけるのも、どうやらここまでらしい
『そう、ですか。……それで?』
「紫桜・アイオライト。……欧州の名家の生まれ。
それでも幼少期から他人に対する興味や情の薄さが目立って、両親からはそれが原因で日本の田舎に嫁にやられた。……厄介払いってことだね」
『……』
「そうして半ば追い出されるようにして家を出た先で、彼と出会った。
……立原春蝉。
婚約者だったらしいじゃないか。僕に対して心に決めた相手がいる、と言ったのはそういうことでしょ」
……これも、正解
「でもその数年後、彼は当時の大戦の影響で徴兵を受けた。彼の徴兵先になった常闇島で軍の衛生兵をしていたのが与謝野さんだ」
「……その先は、語るまでも無いかな」
『…………ええ。全て事実です』
……だから、なんだと言うのだろう
「……紫桜」
『はい、何かしら、社長』
「復讐など止めろ。そんなことをしても何にもならん」
簡単に言ってくれる
やめられるわけがないのに
「……婚約者を喪ってさぞ辛かっただろう、だがそれは、与謝野への復讐の理由にはなりえん。与謝野とて命令されて仕方なく__」
……本当に、くだらない
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メイデーア - ゆ、夢花……おま、夢主様のこと好きなレズなんか?まあいいんやけどな??まぁっさか、復讐の相手がよさーさんとはねー。立原春蝉様が神すぎて泣きますわ。つか優しすぎんぁ優しすぎん?幸せに生きてほしいってよお……もう結婚したい男No. 1だぜ、あんたはよぉ…… (4月22日 15時) (レス) @page23 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
唯月(プロフ) - 更新ファイトー (2月3日 18時) (レス) @page23 id: e29621fb11 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - 国木田さん!!!肩に鋏って!!おま、!良すぎてやばい!! (2月1日 0時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺 - 百合いいねぇ❤ (1月30日 8時) (レス) @page22 id: b34111cf4c (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - 国木田さん。!!!結婚してくださいッ!! (1月25日 22時) (レス) @page21 id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:riizumi7 | 作成日時:2024年1月14日 23時