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10話 ページ14

「……っ、紫桜!いいのか?」

『あ……国木田さん……』

「大事なものなんだろう。俺が取り返してくる、いい加減夢花にはガツンと言ってやらねば……」

『大丈夫、ですから。国木田さんの予定を煩わせるようなことではありません』

眉を顰める国木田さん

「だが……いや、いい。それよりも、だ。昼ついでに俺と一緒に外回りに行くぞ」

急にそんなことを言い出す彼
……どう、したんだろう

『え、……っと……その、私、まだお仕事が……』

「構わん、社長には半休の許可を貰っている」

『半休、ですか?その、外回りのお仕事じゃ……』

「…………あ。い、いや……」

目を逸らしてしまう
やっぱりお仕事じゃないのかしら

困った人、でもきっと私のことを気遣ってくれているのだ
……それは、嬉しいと思う


____

2人で街を歩きながら、雪の降り出しそうな空を見る

「……紫桜」

『はい、なんでしょう』

「…………俺は、太宰や乱歩さんのように察しも良くなければ、裏から手を回すようなことが出来るほど器用でも無い」

『どうしたのです、藪から棒へ』

くすくすと笑ってみせる
あくまでも上品に、アイオライトの家の矜恃を崩さぬように

「……助けになりたいんだ」

『まぁ、嬉しい』

「何があっても、俺は紫桜の味方だ。だから、もっと頼ってくれ……!」

手を握って、目を合わせられる
街中で、こんな……あぁ、少し恥ずかしいわ

『ありがとう、国木田さん。……でも、いいの』

いくら仕事が増えようと構わない
そもそもの話、夢花なんて私の視界にすら入らないのだから

「……っ、俺では、頼りないか?」

『いいえ、国木田さんはとっても頼りがいのある方です。……でも、私、貴方のことは大切だから、巻き込んで傷つけたくはないの』

それだけ言って、早足で、彼の先を歩く
……返事を聞く気は無かった

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メイデーア - ゆ、夢花……おま、夢主様のこと好きなレズなんか?まあいいんやけどな??まぁっさか、復讐の相手がよさーさんとはねー。立原春蝉様が神すぎて泣きますわ。つか優しすぎんぁ優しすぎん?幸せに生きてほしいってよお……もう結婚したい男No. 1だぜ、あんたはよぉ…… (4月22日 15時) (レス) @page23 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
唯月(プロフ) - 更新ファイトー (2月3日 18時) (レス) @page23 id: e29621fb11 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - 国木田さん!!!肩に鋏って!!おま、!良すぎてやばい!! (2月1日 0時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺 - 百合いいねぇ❤ (1月30日 8時) (レス) @page22 id: b34111cf4c (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - 国木田さん。!!!結婚してくださいッ!! (1月25日 22時) (レス) @page21 id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:riizumi7 | 作成日時:2024年1月14日 23時

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