付き合って10年目です！【岩泉一】

5話 ページ6

『転校生？』





「俺さっき言ったよね？やっぱり聞いてなかったんでしょ！」








そう言えばそんな事言ってたような…








『でもその転校生やらとはじめはどういう関係なの？』









その問いに徹はチラッと他に目線をやったかと思うと、






「本人に聞いた方が早いんじゃない？」






そう言って横を指さした。









えっ？と思って横を見ると







「A悪い。持ってくるの遅れた。」







はじめが辞書を持ってこっちに向かってきていた。









「英語さっきの時間だったよな？悪いすっかり忘れてた。」





『別に大丈夫だよ。』







そうはじめに答えてチラッと徹の方を見ると、早く聞けとされる合図。








そんな事言われても、転校生とどう言う関係？って聞きにくいよ…。









どうしよう…と固まってる私を見かねたのか徹が聞いてくれた。






「岩ちゃんさ〜転校生の子とどういう関係だっけ？」







「はぁ！？お前今朝言ったばっかだろ？従妹だって。」









従妹？









「俺次移動教室だからもう教室戻るわ。Aごめんありがとな。」



そう言って帰って行くはじめ。








なーんだよかった…従妹かと安心したのも束の間





「Aちゃん従妹同士でも結婚できるんだよ？」




と後ろから悪魔の囁きが聞こえた。

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