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大学の正門から入り、校舎への道を歩いていると




「おはよ〜」






聞き覚えのある声が聞こえた。




『あ、天月くん!!おはよ!』






天月くんとは大学に入って知り合った。




まふくんと付き合い始めたということを言ったら、
天月くんはまふくんと知り合いだったみたいで


なにかと相談に乗ってもらっていた。





『今日遅れそうで、すごい速さで準備してきたんだよね〜』



「もしかして、まふくんといちゃいちゃしてたとか?」








…それはそうだけど



『や、ち、違うよ!!

ほら、遅れるっ!!』





天月くんは何でもお見通しのような目で笑っている









確かにそうなんだけど、



朝のキスを思い出して恥ずかしくなってしまった私はわざと話を逸らした。








「ふふっラブラブだね〜」


『もういいから!!』






顔に熱が集中してきて




講義は何も頭に入ってこなかった。













『疲れた…』



長い長い講義が終わって







「帰る?僕も帰ろうと思うんだけど、一緒に帰ろうよ
途中まで」




『ん、そうだね』







2人で並んで歩き始める。







……ん?




前を見ると、正門に寄りかかってこちらを覗いている男の人がいた。




そのシルエットは、今まで私が見た事のあるもので









もう少し歩いて近づいてみると、




『まふくん…っ!』






来ていたのはまふくんだった。





「A…どうして天月くんと一緒に帰ろうとしてるの んですか?
どうしてですか?」




いつもと違う怖い顔をしていた。




「ごめん、僕が誘ったからAは悪くないよ!!」



天月くんは私をかばう






「ほら、早く帰りましょう」









強く腕を引かれて




『どうしたの?まふくん?

…怒ってる?



………んん』




不意に唇を塞がれて








『ん…、ねえ、人いるじゃん!』




まふくんの胸を叩く。


「あっごめんなさい

あ、あのやきもち妬きました。天月くんと仲良さそうだったから…」





照れた顔を見せながらそう言ったまふくんは
さっきみたいな怖い顔では無かった。








やきもち焼きな彼氏もいいかも






なんて。



















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nono - 完結おめでとうございます!!とても良かったです!!お疲れ様でした! (2016年9月24日 23時) (レス) id: b2c045ca20 (このIDを非表示/違反報告)
空芽(プロフ) - 小説読ませてもらっていました!!内容がしっかりしていて読みやすく、とても良かったです!この小説のそらるさんバージョンをリクエストしても良いですか?長文失礼しました! (2016年9月22日 22時) (レス) id: e3936cfd7d (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - おおーー!面白いですね!頑張ってください! (2016年8月28日 1時) (レス) id: 6c50a9e769 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りと | 作成日時:2016年8月27日 14時

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