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『んん……、』




目が覚めた。







視界が少し曇って見えて
目をごしごしと擦った。








『んん、あ、』




声を出してみると、普通に出て








よかった。と思う









くしゃくしゃになったシーツ
布団
はだけた服





全てが昨日の激しさを物語っていた。









「おはようございます」




まふくんが部屋に入ってきて
わたしは体がビクッと反応してしまう。








わたしの前で立ち止まって









わたしの体を上から下まで見ているようだった。





「…ごめんなさい」





小さな声だった









『どうしたの?まふくん?』







「ごめんなさい…ッ、本当にごめんなさい



こんなに、ぼろぼろにしちゃって
嗚呼、僕はなんてことしてしまったんだろう…」






まふくんは救急箱を持ってきて、
包帯とお薬などを取り出す。









「…こんなに、傷つけて、

綺麗な体を
君が苦しそうにする顔も見たくなかったのに




…うっ、ごめん…っなさい…っ」







大粒の涙をぽたぽたと落としながら、
わたしの体についた傷に丁寧に薬を塗って
包帯を巻いてくれた。









驚くほど優しい手つきで









『まふくん、わたしは大丈夫だよ


わたしの方こそごめんね。まふくんのこと好きなのに、天月くんと逃げようとしたりして





わたしはまふくんが大好きだよ』







笑ってみせた









すると、ぎゅうっと温もりに包まれた。







『まふく…』





わたしはまふくんに抱き締められていた。









「ごめんなさい、大好きです
愛してます」









こんなにも温かかったのに
どうしてもっと早く気付かなかったのだろうか。






まふくんの腕に抱かれながら
わたしはもう君を裏切ることなんてしないよ。




そう誓った。



















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nono - 完結おめでとうございます!!とても良かったです!!お疲れ様でした! (2016年9月24日 23時) (レス) id: b2c045ca20 (このIDを非表示/違反報告)
空芽(プロフ) - 小説読ませてもらっていました!!内容がしっかりしていて読みやすく、とても良かったです!この小説のそらるさんバージョンをリクエストしても良いですか?長文失礼しました! (2016年9月22日 22時) (レス) id: e3936cfd7d (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - おおーー!面白いですね!頑張ってください! (2016年8月28日 1時) (レス) id: 6c50a9e769 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りと | 作成日時:2016年8月27日 14時

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