Happiness ２

葛藤 ページ9

Aside


時刻は午前2時。

いま私は目の前で眠る廉くんの寝顔を見ています。
ずるいぐらい整ったお顔で思わず見とれてしまいます！


そんな今日は付き合ってから初めて廉くんに会えた日で。
そして急遽お泊まりしていくことになりいまに至るんだけど、、。


お風呂も入って2人で楽しくお菓子パーティーをしていると、突然廉くんに｢一緒に住まん？｣と同棲を切り出されました。


私たちの仕事柄、ツアーが終わっても外で堂々とデートなんてできなくて、お互いの家を行き来するのも周りを気にしなきゃいけないだろうから、一緒に住むのもいいかなとは思うんだけど。

っていうか廉くんもそういうことを考えて同棲を提案してくれたんだと思うけど。


廉くんのことはもちろん大好きなので、すぐにでも｢そうだね、一緒に住も！｣って言いたいんだけど簡単には答えが出せなくて。


実は私の家族は3年前からみんなバラバラに住んでいて、いわゆる実家がありません。

ママやお姉ちゃんのマンションに遊びに行くことはあっても、2人とも彼氏と一緒に住んでいるのでそこは私の帰る家ではなくて。お兄ちゃんは寮生活だし。


そうなると考えたくないけど、もし別れるってなった時に行き場がなくなってしまう私。

もちろん新しい部屋を借りればいいんだけど、時間がかかるからすぐにはできないし。


実は伸くんにも付き合ってた頃何度も同棲を持ちかけられてたんだけど、同じ理由で断り続けていました。

伸くんとは外でも普通に会ってたからそこまで一緒に住む必要性がなかったのもあるけど、、。


普段わりと悩まず自分が思うままに行動する私だけど、なぜか自分の居場所がなくなるかも。と思うと珍しくネガティブAが出てきます。


そんな感情が伝わってしまったのか廉くんは、

｢もし喧嘩になったら家を出るとか逃げるようなことせんでお互い納得いくまでしっかり話し合お？ほんでその日のうちに仲直りしよ？、、あとこの先俺らが別れるとかありえへんから！｣

と言って力いっぱい抱きしめてくれた。


それから暗い雰囲気は苦手なので、この話は保留にして楽しいお菓子パーティーを再開。テレビを見たりくだらない話で爆笑したりして30分程前に仲良くベッドinしました！



付き合ったばかりだけど、廉くんといるとほんとに落ち着くし抱きしめてくれた時の安心感もすごくて。


なかなか1歩踏み出せない私だけど、廉くんとなら大丈夫かな？

自分の気持ちのまま行動してもいいかな？

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