内村くんの勘違い (ページ2)

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「Aちゃーん！！」

そう呼んでくるのは湧と仲がいい内村くん

あんまり話したことないけど昨日初めて湧と私と親友の美和の4人で遊んだんだよね

「Aちゃん発見！」

「内村くんおはよ、朝から元気だね」

「そーかなっ？」

「そーだよ！笑」

内村くんは所謂陽キャの部類に入って

湧も同じく陽キャだ

私はというと陽キャでも陰キャでもない普通
毎日平凡に過ごしている

「あれ、そういえば湧は？いつも一緒に来てるよね？」

そう、私と湧は幼馴染で家も隣同士だから毎日一緒に登校している

「湧はね、寝坊だよ笑
昨日遅くまでゲームやってたみたい笑」

「あー、想像つくわ笑」

「ごめんね、内村くん」

「いや、むしろ好都合！」

「え？」

「いや、さ、昨日バレンタインだったじゃん？」

「うん」

「でさ、一緒に遊んでたじゃん？」

「そうだね、楽しかったね！」

「うんうん、楽しかった！じゃなくて！」

「ん？」

「帰りにチョコくれたじゃん？」

「あー」

「だからさ…付き合お！！」

「うんうんうん、、、え…？」

「え？」

「え、どゆこと？」

「いや、あれって『付き合ってください』ってことでしょ？」

「いや、、あれは普通に友チョコっていうか…」

「え！！そーなのっ！？」

「うん、、、だからごめんね？」

「うっわ、俺の勘違いじゃん！だせー！」

「ほんとごめんね！湧と同じ感覚で渡してた私も悪いよね」

「いや、そんなことない！Aちゃんは悪くないよ！」

「あれ？でもさ、美和からも貰ってたよね？なんで私だけ？」

「だってAちゃんのこと好きだもん」

「え？」

「だから！Aちゃんのこと好きなの！！」

(シーン)

「あ、、」

ダダダダッ

ガラッ

キーンコーンカーンコーン

「うっわ、ギリギリセーフ！
って、みんなどしたの？こんな静かになっちゃって」