【文スト】重力使いの初恋物語

#38訓練終了 ページ38

｢異能力…氷壁！｣


私はそう言うと氷の刀を作り姐さんの夜叉と戦う。


尾崎｢ほう…。中々剣術が上手くなったのう。だが、まだまだじゃ。｣


｢っ…！｣


刀がキリキリとなる
やばい！負ける…！


｢きゃぁっ！！｣


弾き飛ばされる
その隙を狙って夜叉が留めを刺しにくる。


私は異能力を使って尖った氷を作り
それを夜叉に向かって飛ばした。


氷が夜叉に刺さる
そして夜叉が消える。


やった。初めてやった！


尾崎｢最後の判断の早さには驚いた。
成長したのう。今日で訓練は終わりじゃ｣


姐さんは私の元に来て優しく頭を撫でてくれる。


照れくさいけど嬉しいなぁ。


｢ありがとうございます！姐さんのおかげです！｣


尾崎｢まぁ、よく約1ヶ月でこんなにも成長した。
夜中1人で練習してたじゃろ？｣


｢あっ、ば、バレました？｣


尾崎｢目の下に隈ができておる。今日は休め明日は宴(パーティー)じゃろ？中也も帰ってくる。｣


｢な、なんでそこで中也の名前が出るんですか！？｣


尾崎｢何故って。中也が居ない二週間。ずっと寂しそうな顔しておった。｣


うぅ。言い返せない…。


そう。二週間前から中也は仕事で海外に出かけてた。
隣の部屋になってから毎日ピアノを聴きに来てくれる中也。その後何気ない話をするのが好きだった。


そんな日々が二週間お預けされて寂しかったのは事実。
でも、明日の宴(パーティー)で帰ってくるらしい。ちゃんと綺麗にして出席しないと！

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