米津玄師

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Kenshi side

あの日から1週間ほど経った

最近仕事が重なったりで
ジョギングに行けない日が続いた


でも今日は小雨が降っている



もう一度、会いたいな、、


そうだ、散歩をしようかな
雨の中ジョギングなんてちょっと嫌だし。


傘を持って外に出る
1週間前に通ったあの道へと向かう


また会えるかな、なんて
柄にもなく心を躍らせていた


空は雲で覆われていて
淀んだ空気を肌で感じる


雨は嫌いじゃない


好きでもないけど。



あ、


前の方に見覚えのある後ろ姿
何故だか傘は差していない

そもそも持っていないようだ


雨のせいか今日は歌声は聞こえない



少し彼女に近づいてみた

歌は歌ってないみたいだ




後ろから彼女の頭上に自分の傘を差し出す


「今日は歌わないの？」



Aちゃんは、

また驚いて危うく転びそうになった


とっさに自分よりひと回り小さい体を
片手で支える


「ごめん、大丈夫？」



「すみません、、あっ

えと。おはよう、ございます。」



ぎこちないな

そんなところが可愛くてつい微笑む



「うん、おはよ

久々だね、

傘、忘れたの？」



「小雨だったから

大丈夫かなと思って…。」



「風邪引いちゃうよ、

これ使って、」


自分の傘を渡す



「え、そんな、、

米津さんはどうするんですか」



「俺は大丈夫だから。」



「いや、米津さんに風邪を

引かすわけにはいきません、」



意外と頑固だな、、



「じゃあ、学校の近くまで送ってくよ

それでいい？」



「え、そんなの申し訳ないです、」



「んー、俺がそうしたいの

いやかな？」



「いえ、、

ありがとう、ございます」





そうして2人は一つの傘の下に並んで歩き始めた

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