米津玄師

7 ページ8

Your sidd

手を振りながら去っていく
あの人を見ながら


しばらく立ち尽くしていた



未だに数分前の出来事が
夢の中の事のように感じて


とにかく学校に行かなければならない

と思い足を進めながら考える




「またね」か…

この一言が何度も頭の中で繰り返される



まさかこんなところで

世界で1番の憧れている人物に
会うことができるだなんて

夢にも思っていなかった


何故自分なんかに
話しかけてくれたのだろうか



自分は毎日この道を通って学校に行くが

あの人はまたこの道を通るのだろうか


また



会えるのだろうか







そんなことを考えていると

いつの間にか学校にたどり着いた



ついさっきあった奇跡的な出来事を

誰かに伝えたいと思ったが

なんとなくやめておこうと思った




「A！

おはよう」


クラスの唯一の親しい友達、ふみかだ

「おはよ、ふみか」



クラスの中にふみか以外に心を開ける友達はいない



理由は自分が極度の人見知り

さらにコミュ障とやらだからだ



昔から仲のいい友達には

それを言うと驚かれる


確かに自分でも明るい性格だとは
思っているし

友達と話したりすることも
割と好きではあるが



初対面の人やあまり知らない人に対しては
上手くコミュニケーションをとることができない




それもあるからだろう昔から

恋愛というものをしたことがない


男子と話さないという訳ではないし
中学の時は仲のいい友達もいた


だが高校生になって

環境が変わってからは


特に男子とコミュニケーションを
とることが苦手になった


そういえば米津さんと話す時は
そんなに気にならなかったな


まぁ緊張してそれどころでもなかったな、




「A、なんかあった？」



ふみかに急にそんなことを尋ねられて
どきっとした


「え、なんで？」



「いや、なんかいつもより表情が

明るいというか温かい感じというか、、」






ふみかは高校生になって知り合ったが


音楽が好きなこととかで
趣味が合い



性格も自分と同じように
さばさばしていて

あまり女の子女の子した感じがなく


結構気が合う
いい奴だ




しかし時々、、



感が鋭すぎる

9→←6

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す