点滴(リクエスト) ページ35
『おに、ぃ、ちゃ………』
う「ん？…っちょ、おい！大丈夫か！？…チッ…熱高ぇな……病院に連絡入れるか…。」
大嫌いな救急車の音が近づいてくる。
う「…坂田にも連絡入れたから。もう向こうである程度準備してくれてるからな。」
ストーキング事件(シリーズ２作目参照)の一件から病院で働き続けている坂田さんは殆ど私の担当看護師といっても過言じゃない程にお世話になりっぱなしである。
う「良いよ、寝てな。」
ごめんね、お兄ちゃん。
何だか体が熱くて、ふわふわする。
坂「…おっ、ぴよちゃん起きた？ここ病院やで。今から病室行くからなぁ。」
ベッドの上の私に優しく笑いかけてくれる坂田さん。
う「A…」
廊下で待っていてくれたお兄ちゃんも顔を覗き込んで笑いかけてくれた。
坂「うらさんもこのまま一緒に来る？」
う「そうだな、心配だし今日は面会終了時間までいるわ。」
入院病棟の中でも一番奥にある小さな個室、そこが私の専用病室になっている。
これも私の活動の事を理解してくれている病院側からの配慮だ。
坂「はい、到着。ちょっと失礼するなー。」
一声掛けられて、ふわり、体が宙に浮く。
坂田さんが横抱きにしてベッドに移してくれたのだ。
ぼんやりと辺りを見渡せば…既に別の看護師さんによって準備されていたらしい点滴薬の入った袋と点滴台が目に入った。
『……あの…元気なので…退院させてください……』
坂「いや、倒れて運ばれて来てんで？」
『…じゃ、あの、大人しくしてるんで……それだけは……』
そう言いながら点滴薬の入った袋を見ると、坂田さんは何の事か分かったようで私を呆れたように見つめる。
坂「だぁめ！毎回言うとるけど点滴嫌なんやったら無理せんかったらええ話やん！自業自得やろ！」
『だってぇ…アルバムとライブが…』
う「A、大人しく点滴受けとけばすぐ元気になるぞ。」
『っ、…飲み薬でも良いじゃんかぁ……っ』
いつまで経っても怖いものは怖い。
う「はいはい、泣かない泣かない。」
坂「飲み薬だと誤嚥の恐れもあるし、緊急性がある場合は点滴なの、ぴよちゃんも分かっとるやろ？」
さっさと点滴台に点滴薬をセットして、準備を整えていく坂田さんに対して、お兄ちゃんは優しく頭を撫でて慰めてくれる。
う「大丈夫。ちゃんとお兄ちゃん側にいてやるから。」
『う〜〜…っ』
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ちーず - ありがとうございます！！ (2019年7月30日 12時) (
レス) id: 5271b24168 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - ちーずさん» 書けました！宜しければぜひ読んでみて下さい！ (2019年7月29日 20時) (レス) id: 72c92659fa (このIDを非表示/違反報告)
ちーず - リクエストです！ぴよちゃんの1日密着(仕事の日編と休みの日編)が見たいです！よろしくお願いしますm(*_ _)m (2019年7月28日 1時) (レス) id: 5271b24168 (このIDを非表示/違反報告)
ちーず - 書いて頂きありがとうございました！またリクエストした時もよろしくお願いします！ (2019年7月8日 23時) (レス) id: 5271b24168 (このIDを非表示/違反報告)
橋本 ろあ - 初コメント失礼します~もしよろしければ、［ぴよちゃんの身に危険な事があった時の歌い手達のセコム姿］と［ぴよちゃん苦手克服大作戦］を見てみたいです(*^-^*)説明語彙力なくて申し訳ないです(>_<) (2019年7月8日 16時) (レス) id: 9577b93fce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛 | 作成日時：2019年5月2日 10時
