身体の弱いヨナの姉２【暁のヨナ】 (ページ49)

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ギ｢しかしどの船に女達が乗せられるかわからないね｣

貴｢内側から...女の人達が乗った船の内側から
花火のようなものを打ち上げれば女の人達を
少しでも早く救出出来るはず｣

ギ｢それはそうだが誰が打ち上げるんだい?｣

貴｢私が..｣

ハクとルークはその言葉にいつもより目を開いた

貴｢私が人身売買収容所に潜入して､船から花火を打ち上げるわ｣

ジ｢Aちゃん...!｣

ヨ｢姉様..!｣

貴｢今回の目的はクムジを倒す以上に売買される女達を無事救う事｡いち早く女達の乗る船を見つけ､安全な場所へ避難させる｡その為に私が船に忍び込んで
船の場所を知らせる｣

ル｢待て｣

ハ｢それはちょっとおすすめしねェな｣

キ｢そうです!危険すぎます､クムジや役人の本拠地に
入りこむなんて｣

ユ｢俺も反対｣ヨ｢私も反対よ姉様｣

貴｢ユン､ヨナ｣

ユ｢花火を打ち上げるって事は火薬を持ち込みつつ
縛られてる船の中から見張りの目をかいくぐり
甲板に出るって事だよ見つかったら殺されるよ
絶対無理!!｣

ハ｢だいたい持ち込めるくらいの小さな火薬で味方に
気づかせるのは困難だ､おそらく俺らも戦闘中だ｣

貴｢シンアなら遠くても私の合図に気付くはず｣

ヨ｢だからって...｣

貴｢敵の数が多い中一つ一つの船の中を調べる時間は
ないわ闘ってる間に女達が戒帝国に渡ったら手遅れ
そうならないように女達の中に入って安全を確保するのは､私にしか出来ない仕事でしょう?｣

Aはギガンの方を向き

貴｢船長､私に闘わせて下さい｣

ギ(Aは...世の中の修羅など少し知らずに育ったようでいて時折戦場を駆ける戦士のような瞳をする

この私が圧倒されるとはね)

ギガンはそう思いそのまま口にした

ギ｢...確かに成功すれば確実に女達を助けられる｣

ジ｢船長｣

ギ｢ただし一人では無謀だよ作戦成功の為にあと二人くらい潜入させないと｣

ハ｢俺が｣

ル｢俺が｣

ギ｢言っておくが女装しても見れる容姿のヤツだよ
なにしろクムジじまんの商品だからね
Aよりとは言わないが他の女にひけを取らない
美しさじゃないと門前払いだろうさ｣

ハ｢俺が｣

ル｢俺が｣

ジ｢僕が♡｣

ギ｢人の話を聞いてないのかまさかの自信か
ゴツイのがもう一人増えてるし

まあ...ムサイ男共の中で唯一可能なのは...｣

ギガンはユンとヨナに目をむけた

ユ｢え｣