身体の弱いヨナの姉２【暁のヨナ】 (ページ29)

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ハ｢俺が誰かわかるか?｣

Aの焦点がハクになり

貴｢ハ...ク..?｣ﾋｭｰﾋｭｰﾋｭｰ

ハ｢そうそうほらこっちおいで｣

胡座をしながら両手をAにだす
するとAは子猫のようにゆっくりハクに近づく

貴｢ハ..ﾋｭｰ..ク..ﾋｭｰ｣

やっとハクにたどり着いたAはハクの両手に触れる､するとハクはそのまま胡座の上にAを乗せ､
背中をなでる｡いつもと違うのはみんながいる前

ハ｢大丈夫大丈夫､俺がいるから､姫さんは一人になんてならねェよ｣ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

貴｢ﾋｭｰﾋｭｰ｣

何十分後にはAは声を出し泣き疲れたのか
さっきのが嘘かのようにハクの腕の中で眠った

ル｢...眠ったな｣

キ｢そのようだな｣

ユ｢..初めて見たAが泣いてる所､泣いたりしてる所､旅にでてから一度もなかった｣

ハ｢ここで姫さんが眠れてるのは皆がいるからだと、思うぜ俺は｣

キ｢なぜそう思う｣

ハ｢今まで姫さん俺と二人じゃないと絶対寝たりしなかった..けれど今回､皆がいるとわかって眠っている
それぐらい信頼してるんじゃねェかな｣

ユ｢...やっぱり可愛いし美人だねA｣

ル｢正論すぎるそれは｣

シ(ｺｸｯ)

ハ｢あんまり顔､見るなよ姫さん嫌がる｣

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朝が来て私達は緑龍を目指す

キジャの示す場所は思ったより遠く

私達は何日も歩きながら休み

休みながら歩いた

そしてついに

ヨ｢わあ港町だルーク!ねぇあれは海?
きれい初めて見た｣

ル｢地の部族､阿波の港｣

ハ｢またここに来るとはな｣

貴｢そうね｣

ユ｢雷獣と風龍とA来た事あるの?｣

ル｢昔な｣

ハ｢ジジイに連れられて｣

貴｢私もなぜか連れていかれたの｣

ヨ｢キジャ緑龍はいそう?｣

キ｢それが..気配はするのですが...緑龍はあちこちに
移動してて...気配をたどるのも目が舞いそうです...｣

ヨ｢キジャ!?｣

ユ｢龍の能力､万能じゃなくて限度を超えると体力激減
するんだねー､でも緑龍も探したいけど長旅で疲れてるしここいらで食料とか調達したいな｣

ヨ｢よし行こう港町っ｣

赤い髪の姫･手が異形･明らかに怪しい

ユ｢行かないよ!あんたらは連れては行かないよ!
特に面つけてるヤツ｣

貴｢じゃあ私が行ってくるわっ｣

ユ｢Aが?｣

貴｢町の様子なら何となく覚えてるしそれに私､髪紐がほしいって思ってたから見たくて｣