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騒がしい商店街
どこか懐かしい、街並み
陽気ななまりの入った口調
貴「榎本さんッ!!こっちですよッ!!」
榎「すみません。人混みは少々苦手なもので…」
やってきた
と、言うよりは帰ってきた
の方が正しい
関西の中心都市、人情溢れる街
大阪
貴「もう少しですから。あの…ほんとにすみません」
榎「僕自身、興味があっただけです。千藤さんが謝る必要はありません」
貴「いきなり連絡よこしたと思ったら…一体何なんだろ……?」
入った一本の電話
それは大阪に住む、あたしの実の母
千藤春子(はるこ)からだった
『あんた、セキュリティ会社入ったんやろ?ほんなら、お祖母ちゃんの金庫開けてくれるな?』
意味不明な内容に戸惑ったが
小さい頃から世話になった祖母、キヨの頼みとあらば
助太刀するしかあるまい
榎「あの、あれですか?」
貴「え?…あぁッ!!あれです。でっかい看板だからすぐにわかりますね」
榎「…立派な屋敷ですね」
古い重厚な雰囲気を醸し出す日本家屋
屋根の上に取り付けられた筆書きの看板と
風に揺れるのれんが郷愁を誘う
貴「久しぶり…」
古来より鍵屋を営んできた老舗
「千藤屋」
貴「ただいまー」
榎本さんを中に招き入れながら
あたしは家の奥に向かって声をかけた
実家は主に一階部分が店
二階部分が生活の場になっている
営業時間中の今は
奥に父か母がいるはずだ
荷物を下ろしながら、興味深そうに店内を眺める榎本さん
そんな彼を見て、一人苦笑していると
ドタドタと騒がしい足音が響いてきた
「えッ…?!この声、姉貴ッ?!」
「えー?!お姉、帰ってくるなんて聞いてへんで」
予想外の人物、二人が
中の部屋の入口にかけられたのれんをくぐり
現れた
ラッキーアイテム
革ベルト
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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リンゴ(プロフ) - 続きが気になりますねー (2016年2月22日 23時) (
レス) id: f550fd0de6 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 私、このお話今までで一番好きです！最高です！更新お願いします！ (2014年4月12日 3時) (レス) id: 1b21114aa2 (このIDを非表示/違反報告)
翔ノ智P - 目から涙が…笑続きが楽しみです（＾∇＾） (2014年2月4日 21時) (レス) id: ba170a8582 (このIDを非表示/違反報告)
和 - 初めまして読ませていただいたのですが、もう榎本さんがやばかったです!!これからも更新大変だと思いますが、頑張ってください！ (2014年1月10日 21時) (レス) id: fa0f1fa6dc (このIDを非表示/違反報告)
大野薺 - 続きが気になりますーーー (2014年1月7日 20時) (レス) id: 08f2f34747 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩味お煎餅 | 作成日時：2012年6月27日 14時
