愛し方8 ページ9
突然振られた質問にAは肩を大きく跳ねさせる。
バレてる…！とAがクローゼットの中で口元を抑えて居るとお構い無し。といったようにグルッペンがクローゼットの扉を開く。
「…」
『グルッペ、さん、、…』
「…A嬢、かくれんぼをするのはいいんだが私のクローゼットの中に隠れるのは…」
『あ、ぅ…ご、めんな…さい…』
グルッペンが全てを言いきる前に喉から絞り出した様な声で謝り出したA。
何度もごめんなさい。ごめんなさい。と繰り返す様子はそれしか知らない赤子の様で。
「A嬢！」
『…ご、めんなさ…おねがい、です…おこら…ない、で…』
グルッペンが肩を掴み名前を呼んでも回復する様子のないA。
何度繰り返したかも分からなくなった頃、フッと意識を飛ばし、グルッペンへと寄りかかる形で眠ったA。
「…？A、嬢…？」
「お、Aみーっけ。…これ、どしたん？」
「…一先ず、親父を呼んでくれ。」
*
「はぁ…。」
組長のところへ気絶したAを連れて行くと、涙を浮かべていたAの目元を擦り、ため息をついた。
しばらくそのままAを見つめていたかと思えば、組長がおもむろに口を開き、話始めた。
「…嬢ちゃんに、Aに怒うたんか。」
「怒鳴ったつもりも、怒ったつもりも。こちらとしては無いが、A嬢には、そう見えたのかも知れない。」
「はぁ…、Aはな、“怒られる”のが怖いんや。」
「…怒られるのが？」
「あぁ、わしらも人間やさかい怖いもんなんかいくらでもある。けどな、Aは“怒られる”ことだけを異様に怖がっとる。他に、拳銃つきつけられたり、どれだけ気味の悪いもん、まぁ、人体コレクションなりなんなりや。とかを見ても、何にも反応せぇへん。不快感すらも、な。…むしろ当然や。思うとる様やったで。」
組長がゆっくり、Aの手を握る。
「…それは、過去に何かがあった。って言うトラウマから来るものなのか…？」
「さぁな。わしも詳しいことはようけしらん。詳しく訊きたいんやったら青城組のおっさんにでも訊いてみぃな。知らんけどな。」
そうあっけらかんと言いながら部屋を出ていく組長にグルッペンは「相変わらずだな…」のため息をついた。
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たう - 神ですか。そうですよねそうに違いありません。更新待ってます。無理せず頑張ってください！ (2020年1月20日 20時) (
レス) id: ada02683d6 (このIDを非表示/違反報告)
リディー - 名前がシャムになって変わらないですけどこれ仕様ですか？7はうまくいくけど8だけダメなんです。私の端末の設定ですかね。 (2019年12月8日 0時) (レス) id: 18f9de17d4 (このIDを非表示/違反報告)
リディー - 神作を見ないとか頭イカれ…ゲフンゲフン、脳外科行った方がいいと思います、うん。こういうの弱いんだよぉ〜今後も頑張って( ＞Д＜)」 (2019年11月22日 18時) (レス) id: 18f9de17d4 (このIDを非表示/違反報告)
フェル(プロフ) - リディーさん» 主人公ちゃん可愛いですよねぇ… てかリディーさん今作も見てくれてるとかやっぱ優し過ぎか…まじありがとうございます… (2019年11月21日 22時) (レス) id: dcc6ae516b (このIDを非表示/違反報告)
リディー - ナァニコレェ、可愛すぎません？天才ですか天才ですね？今後も応援してます！ (2019年11月21日 21時) (レス) id: 18f9de17d4 (このIDを非表示/違反報告)
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