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百十五の巻 ページ22
「ねぇ、A」
「ん？」
「…あのさ、次の任務が終わったら…デート、行かない？」
「りょーかい、帰ってきた時まだベッドにいたら覚えとけよ？じゃ、俺は準備あるから帰るわ。…体、大事にしろよ？」
それだけ言うと俺は颯爽と窓から飛び出した。
いや、無理…無理！！！
平静保ててたよな！？頑張ったよな！？
絶対顔赤い自信がある。
「…デート、か」
明日の任務頑張ろ。絶対１日で帰ってくるわ。
…帰してくれるかな。
いや絶対帰るわ。
「あれ、Aじゃねーか」
「あぁ…シカクさん。お久しぶりです」
「なんだそんなニヤニヤして。いいことでもあったのか？」
それはお前の顔だよ。
とか思ったのは別の話で。
「別に…そういえばシカクさん。そろそろ鹿たちの餌やりの時期じゃないですか？」
「あ？なんの話だ」
「シカマルに伝えといてください。餌やりはお前に任せたって」
「はぁ？」
「それじゃ」
よっしゃこれでカカシとのことは追求されないだろ。その安直な考えがダメだったっぽいらしいですね、ええ。
「最近、カカシとはどうだ？」
「普通ですよ。今度デート行ってきます。…ってそのニヤニヤ顔やめてください！！」
「青春だなぁ…もっと詳しく聞かせろよ」
肩に手を置かれた。
こいつ酔ってんのか。めんどくせえ((
帰す気ねぇだろ絶対。
「誰が教えるか！俺もう帰りますから！！それじゃあ失礼します！！」
「あー、逃げたー」
「あんた酔ってるだろ！？真昼間から何してるんですか！？」
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作者名：雪林檎 | 作成日時：2017年8月7日 8時
