ホワイトモンスターへ告ぐ【ONE PEICE】 (ページ19)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:75,223 hit

17 ページ19

見合いの話が多くなったと言ったが、そもそも最初から受け入れられたというわけでは無い。

最初の方は奇異な目で見られることの方が多かった。

「真っ白な子…」

「あれがトラファルガーさんの息子？」

「似てないわね」

だから、最初の方は家から出る事すらしなかった。けれど、リニーさんが蹴破る勢いで入ってきて見返してやれ！(要約)というから、少しずつ外に出るようになった。

具体的に何をすればいいかわからなかったから、とりあえず人助けをした。

ずいぶん前に婆さんを助けたときを思い出したからだ。

そしたらどうだろうか。

「手伝う…いますよ」

「あれ、君トラファルガーさんのとこの…」

「はい。Aです」

「体は大丈夫なのかい？日に弱くてなかなか外に出れないんだろう？」

「え、」

俺は病弱と思われていた。

「大丈夫、です。心配ありがとうございます」

確かに、こんな白い身体で青白い顔をして入れば体が良くないと思われても仕方がない。このころはまだヒョロヒョロというかガリガリだったからというのもあるだろう。

「真っ白で珀鉛みたいだ。きっと珀鉛に愛されたんだろうねぇ」

そういったのは、手伝いのお礼だと沢山のリンゴをくれたおっさんだった。

「…どうも」

「また頼むよ。先生によろしく」

「はい」

病弱だとか色々言われるけど、ここの人たちに認められている気がして嬉しくなった。