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その日の夜。
「A」
「なんだ？ドラゴンさん」
「お前にいくつか聞きたいことがある」
「…まァ、そうだとは思ったよ」
そもそもだ。平和な王国フレバンスでただ育っただけの人間なら、ハックの攻撃を避けることもできず瞬殺されてる。それを俺は避けたし、最終的にはハックを負かしたのだ。疑問に思われたって仕方ない。
「お前は何者だ？その場にあるモノを武器にするなんて、並の人間が出来る芸当じゃない」
「…そうだな」
「どこで覚えた。ただの医者ではないだろう？」
「……あんまり話したくないけど…、危険人物だとは思われたくないしな」
一つ息を吐いて、ドラゴンさんに向き合った。
「…ホワイトモンスターって知ってるか」
「それは、珀鉛病患者ではない方か」
「……驚いた、知ってるやつがいたのか」
「もとより、我々はそれを目的にこの北の海へやってきたのだ」
マジか。
ドラゴンさんのその言葉を聞いて絶句した。
「…俺が、そのホワイトモンスターだよ」
「……何？…殺人鬼、ホワイトモンスターの噂が出たのは14年以上も前のこと。お前のような子どもであるはずがないだろう」
「だから子どもじゃねェって言ってんだろ！！アンタもか！！」
「しかしだな…」
「…ホワイトモンスターが巷でどんな姿だと言われてるかは知らねェ。けど、そう呼ばれ出した時、俺はまだ6歳だった。こんな体だからな。親に捨てられ海賊に攫われ、そのあとはこき使われるわ売り飛ばされるわで大変だったんだ。生きるためには人を殺すしかない。その息の根を止めなきゃどこまででも奴らは追ってくる」
「……」
「非力な子どもにできることと言えば、周りのものを使って一発で仕留める事くらいだ。おかげで武器を手にする必要もなくなった。…そうやって、生きてたんだよ。14年前…9歳まではな」
そこからは、父さんと母さんに拾ってもらい、フレバンスでそんな血生臭い生活と離れて過ごしていた。そう告げると、納得が言ったようにドラゴンさんは頷いた。
「……14年たった今では微かな噂しか残っていなかった。白い怪物の名前の通り、全身が真っ白だという情報しかなく、既に死んだか珀鉛病患者が暴れた結果かと思って諦めかけていたが…」
まさかこんなに若いとは…。
そうつぶやいたドラゴンさんに、再び若くねェ！と噛みついた。
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れい！(プロフ) - 続き気になりますもう更新はしないのでしょうか？ (2022年10月8日 18時) (
レス) @page32 id: 9b5f9f849f (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - こんにちは〜！凄く最高な作品で、一気に全部読んでしまいました！どんな感じで再開するんだろ？これからが楽しみです！自分のペースでのんびり更新頑張ってください！応援してます！ (2022年8月14日 18時) (レス) @page29 id: 9d8dc0f18d (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - こんばんは、夜分遅くに失礼します。主人公も、主人公とキャラクターの絡みも大好きです。1話から一気に読んでしまいました。本当に続きが楽しみです。更新待っています。 (2022年2月21日 2時) (レス) @page29 id: dce884b5b5 (このIDを非表示/違反報告)
雪林檎V2(プロフ) - 瑠璃アゲハさん» コメントと応援ありがとうございます！嬉しい限りです！再会シーンは私も早く書きたくてたまりません！！これからも引き続き読んでいただけたら嬉しいです！ (2021年2月10日 1時) (レス) id: 0b7b2175db (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃アゲハ(プロフ) - こんにちは！いつも楽しませて頂いてます！続きが気になるばかり、再会が楽しみです！応援しています！ (2021年2月9日 21時) (レス) id: b1b687d56b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪林檎V2 | 作成日時：2021年2月9日 18時
