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「起きんかMs上野」

低いうなり声で目が覚めた私。

テントかから首を出して上を見上げると、鬼の形相のスネイプ先生がいた。

『あれ…不審者ですか…?私の部屋に何か…?』

「それは寝ぼけて言っているのか?
ここは我輩の部屋だ。早く支度しろ。一限が始まる。」

『……先生…?』

もう一度よく思い出してみると、私は昨日からイギリスにいる事を思い出した。

手元の時計を見ると、一限まであと5分。

『スネイプ先生…私の制服はどうしましょう…?スーツですか?』

「そんなのではすぐに薬品まみれになるでしょうな」

先生の鼻がぴくぴく動いている。…この人の沸点がわからない。

先生が杖を軽く振ると、身にまとっていた私の服が一瞬にして変わった。

首元はきつく締めあげられ、上着は真っ黒。履物は太ももに密着する黒いズボン…。

「理にかなった服であろう?」

ここまで服のセンスが悪いとは思わなかったよ、スネイプ先生。


ここで授業まで残り1分を切った。

文句も言っていられないので首元だけ軽く緩め、スネイプ先生からの指示を待つ。

時間になると、先生は教室の扉を開け、黄色と青の学生を入れる。

生徒たちは今日から急に現れた私を見て驚く。

「見たことないお姉さんいるぜ!?」
「ちっ、スネイプと似たような服じゃん」
「地下室にいると、服まで黒くなるんかな」

あら、スネイプ先生ってば生徒に呼び捨てされるなんて慕われている先生なのね!

私が感じるには冷酷で厄介者だと思ったが、生徒は愛だと感じているのかな。


「諸君、席に着き給え。
今日は安らぎの水薬の復習をしてもらう。教科書はしまいたまえ。」

「先生、隣の女性は誰ですか?」

「A・上野先生だ。教育実習期間中は我輩の手伝いをしてもらう」

『どうも…』

生徒たちは私とあまり歳は離れていないように見える。

むしろ美人ばっかり。


ほぼ無言の授業が終わると、スネイプは自室に戻ろうとし、私は慌てて追いかけた。

入り遅れていたらそのまま教室にいただろうな…

『スネイプ先生、あの子たち優秀ですね!』

「貴様にはそう見えるのか?」

『魔法なんて今日初めて見ました…』

日本で淡々と生きていた私には、魔法は本や映画の中だけ存在しているものだと思っていた。

それが目の前で、しかも魔法を学ぶ所を見られるとは…


「貴様……魔法を使ったことがないのか?」

『ないですけど…』

「それは正気か?
魔法を使えんとこの学校で命を失うことになるだろう」

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作者名:とぅーふめんとぅる | 作成日時:2020年10月23日 20時

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