水の神子は水柱の刀鍛冶らしい…？本編 (ページ9)

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六、周りとは少し違うだけでページ9

天side

炭治郎「え、天さんって刀鍛冶なんですか！？」

天「そうだよ。でも他の刀鍛冶みたいに正式じゃないから、受け持ってるのは俺が今探してる人、その1人だけ。特例でね。炭治郎はまだ鬼殺隊員じゃないんだよね？育手は？」

炭治郎「はい。鱗滝さんという方に禰豆子とお世話になっています」

天「え、そうなんだ。じゃあここ狭霧山か。通りで短剣が飛んでくるわけだよ」

刀がなかったら俺ここにいなかっただろうな

炭治郎「え？！だ、大丈夫でしたか？怪我は無さそうですけど」

天「大丈夫だったよ。それより、これだけ罠だらけってことは、炭治郎はもうここに来て結構経つのかな？それとも特異体質かな。時々いるんだよね」

俺は3人だけしか会ったことないよ、と付け足す

炭治郎「特異体質…」

ちらり、と炭治郎を見る。
この様子だと例を挙げた方がいいかな

天「そう。鬼殺隊関係のものだと…鬼を食べても平気、その上身体能力が上がるだとか。血気術が効かないとか…。まぁ、どっちも滅多にいないし。俺は会ったことがあるけど、、」

天「自分は特異体質だから大丈夫、とか。そういうのが油断になるんだろうね。前者の子は身体に負荷を掛け過ぎて引退を余儀なくされたし……後者の人は既に精神干渉系の血気術にかかった同期を、そうと知らず血気術から庇おうとして、後ろから刺された」

結局、2人とも死んでしまったけど。
それは言わなくていいや

炭治郎「そんな……」

きゅっ、と顔を引き締めて炭治郎は言う

炭治郎「…天さん！俺は鼻がいいんです！天さんからは浅い川底の水の匂いがします。それは多分、天さんの心に、薄っすらと壁ができてるって事なんです。天さんは、誰かに見つけてもらうのを待ってるのでは無いですか？」

炭治郎は鼻か

天「…そうだなぁ……うん…」

確かに俺は、救われたいとか守られたいとかそういうのより、見つけられたいってのがしっくりくる

くる、けど

天「でももう、待ってるだけは嫌だなぁ」