蒼炎と氷霧

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＃４、逢いたかったページ5

「分かんねぇなぁ。失敗作じゃねぇからな！」

「俺らは一緒だろ？耐性と個性が合ってない。凛くんだってそれで苦労しただろ？」

俺の個性は、”寒すぎた”。

しょっちゅう凍傷で皮膚がやられてた。

使うたび、内側から凍らされるような感じ。

「お前、今は何て言う名前なんだ？」

「今は”荼毘”で通してる」

「…お前、自分の事も”荼毘”にするつもりか？そのままだと死ぬぞ…」

燈矢…”荼毘”は目をそらした。

「凛くん、ヒーロー名は？」

「”クライオニック”」

「凜くんこそ、自分の事”冷凍保存”するつもり？」

「やっぱりお前は俺の片割れだわ。

…なれないものに憧れるところとかな。」

俺は荼毘に向かって氷の弾丸を飛ばした。

奴は瞬時にそれを火で溶かす。

「昔と変わんねぇな、クライオニック」

「反応速度は流石だな、荼毘。でも、これ初めて見るだろ？」

「…【クライオプリザベーション】」

「これはお父さん…エンデヴァーの火力にも耐えられる氷だ。

お前には対処できないだろう？」

「子供のままじゃねぇってことか」

どんだけ努力したか、お前には分かんねぇだろ。