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＃３、再会…… ページ4
ヴィラン連合が徐々に動き出し、
俺たちヒーローは今まで以上に忙しくなった。
圧倒的な人手不足で、徹夜は当たり前。
食事もままならない中、再会した。
単独で行動している時だった。
通報があった廃墟ビルの中、自分にそっくりの影。
「おっと、ヒーローが来ちまったか。
しっかし、良くここがわかったな。優秀なヒーローだ」
暗闇でよく姿が見えない。
攻撃に備え、構える。
「お前は、誰だ」
「”誰だ”とは失礼だなぁ。己の”片割れ”に向かって…」
月明かりに照らされ、そいつの姿が浮かび上がる。
真っ黒な髪に透き通るような水色の瞳。
顔に付いた無数のピアス。
痛々しい焼けてただれた皮膚。
自分とそっくりの声…
「…………燈矢、なのか…？」
「さっすが、凛くんだ。分かってくれると思ったぜ」
「お前、生きてたのか？何で……、ヴィランなんだよ…なぁ、答えろよ、、」
「凛くんなら分かってくれるだろ？俺がどんな気持ちで生活していたか…」
燈矢だけど、燈矢じゃない。
俺の本能が…奴を”敵”だと言っている。
燈矢の姿をした”敵”だと…。
「…分かんねぇよ」
「嘘つき、本当は分かってるだろ？俺とおんなじ気持ちなんだろ？
俺は”失敗作”だってな」
.
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