本当の私を愛してくれますか？第１章 (ページ12)

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10代最後のバースディー　(人5)・(人6)side ページ12

佐伯『あいつ、、、何やってんだろ？遅いですねっ…(^_^;)』私と2人の空間が居心地悪そうな佐伯さん。

でも、多分、いや、Aは絶対ここには戻ってこない。だって女と女？の硬い約束交わしたもの！

ﾐｼﾞｮﾝ『Aは戻ってきませんよ。』
佐伯『えっ？でも…』
ﾐｼﾞｮﾝ『私と約束したんです。私と佐伯さんとの2人の時間を作ってくれること・・・』

あの野郎(-"-) どういう事だ！俺との約束は簡単に破りやがって・・・
ﾐｼﾞｮﾝ『都合、悪かったですか？』
佐伯『いえ、そういう訳では・・・(^_^;)』ここはもう笑うしかないなっ…

何とも重い空気…この空気をぶち破って告白するなんて、私にできるだろうか？
そう思ったとき佐伯さんが、
佐伯『あっ、そういえば加納から聞いたんでけど…今日19歳のお誕生日なんでしょ？』って話題を変えてくれた。
心の中でAの気遣いに手を合わせながら、

ﾐｼﾞｮﾝ『あっ、はい。そうなんです…』

すると佐伯さんが何やらポケットから小さな箱を取り出した。

佐伯『これ、僕と加納からのプレゼントです。高価なものじゃないから気に入ってもらえるかどうかわからないけど…』

ﾐｼﾞｮﾝ『私にですか？』

佐伯『はい。加納が言うには19歳のお誕生日に男性から銀のアクセサリーを身に着けてもらった女性は幸せになるってそういうもんだから…』というと照れくさそうに箱からイルカの指輪を取り出した。

ﾐｼﾞｮﾝ『ドルフィンリングだぁ～(*^^) 佐伯さん、セレクトですか？』
すると笑いながら、
佐伯『いや、このセレクトも加納の見立てです。僕はそういうに全く疎くて…』

佐伯さん、、、ここは嘘でも「僕が選んだんです」って言ってくれなきゃ(^_^;)
ほんとうにどこまでも正直な人だ。

ﾐｼﾞｮﾝ『じゃっ、つけてもらってもいいですか？』
私が左手を差し出すと、、、
佐伯『そっちの手は本番用に取っておかないと…(^_^;)』って…

ﾐｼﾞｮﾝ『それってさりげな～く、拒否られてるって事ですか？』俺の言葉が気に障ったのか、少しさびしそうに笑うﾐｼﾞｮﾝさん。でもその言葉になんて返していいのかわからない俺。

ここで思わせぶりな態度をとれば、彼女を惑わせてしまう。そんな曖昧な態度、俺にはできそうもなくて…

すると、ﾐｼﾞｮﾝさんが小さな声で呟いた。
ﾐｼﾞｮﾝ『私の気持ちを受け入れてもらえないのは、私が男だからですか？それともほかに好きな人がいるから？』

もしかして俺の気持ちが今、誰にあるのかって、、、わかっているって事なのか？