プロローグ1 （名前）side ページ1
CA「お客様、お客様、」
誰が私を呼んでるの？
でももうちょっと、あと3分だけ待ってくれないかなぁ〜！ 今、すっごくいいところなの。
あともう少しで憧れのあの彼とキス・・・なんです!!
CA「お客様、誠に申し訳ありませんが、まもなく着陸体制に入りますので、座席の背を元の位置にお戻しいただけますか？」
A「だから〜！あと少し待ってって言ってるじゃない！」
って・・・叫んだ後に気が付いた。
ここは・・・私の部屋じゃない？
あ〜!!!!!(＞_＜) 私としたことが〜(；一_一) 私の横で何度も頭を下げるＣＡさん。
A「あ〜！私ったら・・・ほんとにごめんなさい！！」
とりあえずこの状況から1分でも早く逃げ出したいんだけど…ここは空の上で(ーー;)
はやく着陸してぇ〜!!!
20分我慢してやっと着いた金浦空港。渡韓はこれで何回目？数えきれないほど来ている韓国も今回はちょっと違った意味での渡韓で…
ﾐｼﾞｮﾝ『A〜！ここだよ!!』到着ロビーで待っててくれたのは、ﾐｼﾞｮﾝ。ﾐｼﾞｮﾝは私の友人で韓国でも人気のモデルさん。
なぜ？知り合いに？ それはおいおいお話しするとして…
A『ﾐｼﾞｮﾝ、ありがとう。今日、仕事は大丈夫だったの？』
ﾐｼﾞｮﾝ『Aが韓国に来てくれるのに仕事なんてしてられないわよ。そうでしょ？今日から私達、ルームメイトなんだよ。もう嬉しくて、嬉しくて、マネージャーに全部キャンセルにしてもらっちゃった。』
そう！今回の渡韓は私にとってはある意味、大きな賭けでもあるのだ。
私の名前は加納A。外資系ホテルのフロントを務めるホテルウーマン。
取り上げて人に自慢できる事は何一つない、ごくごく平凡な日常を送っているアラサー女子。
唯一、人と違うところといえば…かなりの頻度で韓国へ遊びに来ているところかな？
でも今回は、ここソウルに新規オープンするホテルのオープニングスタッフのチーフに大抜擢されての渡韓。なのでいつもと違った緊張感が…
なのに、飛行機の中では大失態(-_-;) こんなことで私はうまくやっていけるのだろうか？
なんとなく不安を抱いたまま一歩を踏み出した。
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作者名：ミッキーママ
| 作成日時：2014年4月1日 23時
