ぽや門に恋した姫 (ページ33)

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(そういえばあれからあだ名で呼ぶの慣れてたからすっかり忘れとったわ)

『そうなんですよ。ドラマ盛り上げたいから距離縮めようってことで。2人も私のこと呼びすてで呼んでくれて』

正「そっか、良かったな」

何故かさっきより少し元気がないように思えた

『正門くんもしかして体調悪いですか？元気がちょっとないような…』

正「ほんま？仕事で疲れたんかもしれんな(笑)」

『早めに寝て休んでくださいね、何かあったらじゃ遅いんですから。私からマネージャーさんにお話しておきましょうか？』

正「大丈夫やで。姫はいつも優しいな」

『そんなことありません。正門くんに比べたら全然ですよ(笑)』

正「褒め上手やね、ありがとう。姫も疲れてるやろうしそろそろ切るな」

『分かりました。正門くんお大事に』

電話を終え、未だにドキドキしている心臓を押さえる

(はぁぁぁぁやっぱり好きや……)

熱を帯びている顔を手で覆い、ベッドに倒れ込む

『好きな人がいるってこんなに幸せなんやな…ここまで幸せやとバチが当たりそう』

それからお風呂に入り、台本を読み込んで、ベッドに横になって寝た。
幸せを噛み締めながら

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正「俺はまだ名字呼びやのにな…」