ぽや門に恋した姫 (ページ31)

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「カットー！はいOK！」

金田一の撮影が始まって約2週間
初めてのことばかりで不安はありつつも、やっと撮影に慣れてきた

岩「Aちゃんお疲れ〜。はい、これタオル」

『あ、岩崎くんありがとう！今日めっちゃ暑いよね』

道「大昇、俺には？」

岩「ご自分でどうぞ(笑)」

道「Aちゃんの分だけってずる(笑)」

これまでちゃんとした交流がなかった道枝くんと岩崎くん
道枝くんとは仲が悪かった訳やないけどお互い人見知りってこともあって必要最低限のことしか話したことがなかった
岩崎くんとは8.8で少しお話したくらい

最初はめちゃめちゃ不安やったけど同じ事務所にいる者同士、歳も2人の一個下ということもあってすぐに意気投合

今は次の撮影場所に向かうために、なにわ男子のマネージャーさんが運転する車に乗って3人で移動中

道「なぁなぁAちゃん、ひとつ聞いてもええかな？」

『ん？なに？』

道「Aちゃんって正門くんのこと好きなん？」

岩「え？そうなの？」

『え、ちょっと！岩崎くんの前で何聞いてるん！？』

道「ごめんごめん！俺何も知らなくて最近大吾くんに聞いたから確認したかっただけなんよ！」

『え？道枝くん知らなかったの？てっきりなにわ男子には知れ渡っているかと…』

岩「ってことは事実なんだね」

『あ、、、、』

(やってしまったぁぁー！！東京のJrの人たちには誰にも知られてなかったのに……)

『お願い岩崎くん、誰にも言わないで…野郎組で正門くんと交流あるだろうけど、どうか本人の耳に入らないように……』

岩「大丈夫だよ、誰にも言うつもりないし心配しないで」

道「Aちゃんほんとごめん。つい気になっちゃって…」

『ううん、ええよ道枝くん。まぁ岩崎くんに知られたのは恥ずかしいけど、秘密の共有で距離が近くなったらドラマもっと盛り上がるやろうし』

その言葉で私たちは顔を見合わせて笑いあった

岩「もっと距離縮めるためにお互いの呼び方変えない？"岩崎くん"ってなんかよそよそしい(笑)」

『そうやね、じゃあ大昇くんって呼ぶね」

岩「そしたら今度からは俺もちゃん付けじゃなくて、Aって呼ぶようにする」

道「じゃあ俺も！これからは呼びすてで」

『じゃあね、、駿佑くんはちょっと長いから駿くん呼びにする！』

こんなこともあって前よりグッと距離が縮まって、ドラマ撮影がとても楽しい時間になった