ぽや門に恋した姫 (ページ11)

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次の日
寝ぼけながらも身体を起こし、見慣れない部屋を見渡す。

『そうや、昨日正門くんの家に泊まらせてもらったんやった…』

急に恥ずかしくなってバッとベッドから離れた。
そして近くに置いてある私のバックや服に気がついた。

『あれ、いつの間にここに？体温計にタオルまであるやん…』

そこでおでこに感じた違和感
おでこに手をあてて貼ってあるそれを剥がした

『冷えピタ、？正門くんが貼ってくれたんかな』

(私が寝てる間にやってくれたん？なにそれ、なんでこんな好きにさせるん？なんや、私だけこんな気持ちなってて嫌や……待って、寝てる間にこの部屋来たってことよな。まさか寝顔見られた！？)

現在私の頭の中が大混乱状態…

(だいじょぶやったかな？寝顔変やったらどうしよ、、それに私寝相悪い方なんやった……どうしよ、正門くんに最悪な所見られたかもしらん)

じっとしていられず、とりあえず自分の服に着替えてから寝室のドアを開けた。
見渡す限り正門くんの姿は見えない。

『コンビニにでも出かけたんかな〜ってうわぁ！』

驚きすぎて大声を出した。
ソファの背もたれが邪魔になってたせいで見えなかったが、正門くんが寝ていた。
相当大きい声やったけど、熟睡してるらしく全く起きそうもない。

『びっくりしすぎて心臓飛び出るかと思ったわ…まぁ正門くん寝てるの見てるだけでも心臓に悪いやろうけど』

(好きな人が寝てるところなんて滅多に見られんしね)

そこでふいに昨日のことを思い出した。
女性が使いそうなピンクの歯ブラシに女物の服
おそらく正門くんの彼女の……

『考えない考えない、、よし。えーっと今何時やろ……え、5時？早すぎやん。普段やったら二度寝するけどもうパッチリ起きたしな…』

どうしようか辺りを見渡すと、冷蔵庫が目に入った。

『、、、、せめてものお礼に朝ごはん作るか』

冷蔵庫の前まで行き、立ち止まる

『人の冷蔵庫見るの大丈夫やろか…でも正門くんやしええかな？よし、失礼します！』

冷蔵庫に一礼してからガッと開けた…