ぽや門に恋した姫 (ページ14)

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リチャくんとのロケが終わって、いつもは電車で帰るけどたまには歩きもええかなと思ってイヤホンで音楽を聴きながら帰宅中。

ちなみに今聴いてる音楽はHey! Say! JUMPさんの「あなた想い」という曲。
昔、まだ事務所に入りたてでジャニーズのことをよく知らなかった時期にインタビューで「憧れの先輩は誰ですか？」と聞かれた時に思い出した。

何年か前にやっていたドラマ「金田一少年の事件簿N(neo)」を見ていて『この人誰やろ、ジャニーズの人か…男の人でこんな可愛らしい顔の人初めて見たな…』と興味を持っていた方、、

『有岡大貴くんです！』

と気づいたら答えていた。

それから色々と有岡くんのことを調べていくうちに、本当に憧れの存在になっていた。

(やっぱり良い曲すぎるな〜あなた想い。片想いしてる自分からしたら共感しかないわ…)

大好きな曲に浸りながら、大型デパートに近づく。
18時頃のせいか、デパートには大勢の人が出入りしていた。

その中に待ち合わせなんか、スマホを見ているがたまに周りをキョロキョロしている男性が一人。

正門くんやった。

(正門くんや、大吾くんか大橋くんと待ち合わせでもしとるんかな…？)

現在悩みの種でもある彼やけど、偶然会えたことに少なからず嬉しいと感じた。

(せっかく会えたんやし、話しかけようかな)

イヤホンを外して正門くんに向けて一歩、二歩と距離を縮め、声が届きそうなところで

『まさ、、』

「良規！」

『えっ……』

綺麗な女性が正門くんに声をかけて傍によった。

「すまん、同期がまた残業押し付けて帰ってもうたから遅くなったわ〜」

正「毎度毎度ご苦労さまやな〜(笑)」

「はぁ？そこは笑わんと慰めるとこやろ！」

正「はいはい、お疲れさまです」

親しげに話す姿を見て直感した
家に招いてるのはあの彼女やと

正「あ、A？どしたんこんなとこで」

私に気づき、優しい笑みを浮かべながら私の方へ歩いてきた。

『……え、あの、さっきまでロケを』

正「今日そういえばリチャくんとのロケか！近くやったんやな、お疲れさま」

頭を優しくポンポンとされる

(なんで、、なんでそんなことするん…？)