Episode 10《過去編》 ページ11
Aside
私とシンイチローが出会ったのは佐野道場だった。
佐野道場はシンイチローのお爺ちゃんが師範を務める空手道場だ。
私が最初に感じたシンイチローへの印象は
『シンイチローくんって弱いね。』
「うるせー!お前が強いだけだろ!?」
へなちょこ意気地無し。
私は道場でもズバ抜けて強かったのに対して、シンイチローはズバ抜けて弱かった。
それが私の幼馴染だった。
.
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小学校へ上がると、私は中学生相手によく喧嘩を売るようになった。
でもある時、
「おい、小学生の女子相手に大人数とかダセーな。」
『シンイチロー。』
喧嘩なんて全然強くない、むしろ私より弱い。
そんな彼が私を助けようとしてくれた。
案の定、シンイチローはボコボコにされていた。
流石にこのままでは。と思い、リーダー格の奴に蹴りを入れると、驚いて逃げて行った。
.
『ごめん。私のせいでシンイチローまで怪我しちゃって。』
「別に平気だし。」
私はシンイチローの顔にペタペタと絆創膏を貼ってやった。
「何で喧嘩なんかしてたんだよ。」
『アイツらが野良猫虐めてたから。』
だからって中学生相手に喧嘩売るなよ。と頭を抱えているシンイチロー。
「次からはオレを頼れよ?」
『……ありがとう。』
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『でも、シンイチロー私より弱いじゃん。』
「うるせーよ!」
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虹色花丸(プロフ) - 夏亜さん» 本当はワカ出そうか迷ったんですけど、喜んで頂けて嬉しいです! (2021年9月19日 17時) (レス) id: c044484834 (このIDを非表示/違反報告)
夏亜 - 若…好k((殴応援してます! (2021年9月19日 16時) (レス) id: 2c15d2c266 (このIDを非表示/違反報告)
虹色花丸(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます!これからもご愛読して頂けると嬉しいです! (2021年9月19日 2時) (レス) id: c044484834 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - めっちゃ面白いです!応援しています! (2021年9月19日 0時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:虹色花丸 | 作成日時:2021年9月18日 20時