にじゅ−ろく ページ36
次の日の午後、先生に頼みごとをされ書類を他クラスに届けにいった。
ドアをノックし開けようとしたが、中の会話を聞いてしまい開ける事ができなかった。
出久の小さな声と、勝己の怒ったような声、そして周りの馬鹿にしたような笑い声。
音を立てないようにそっと覗いてみると案の定、出久は勝己に壁の方へ追い詰められていた。
・・・・何やってんだあいつ。
嫌悪感と怒りが腹の底からふつふつとこみ上げてくるのが分かる。
助けに行きたい。でも、こんなところに出て行ってしまえば確実に目立ってしまう・・・。
それも嫌だ。
・・・・・・・ん？
ある考えが私の頭をよぎる。
もうすぐ高校生だし。しかもここは他クラスだし。目立っても目立たなくても同じなんじゃないか？
そうだ・・・そうだよ！
目立ったって変わらない！
そう思ったら私の行動は早かった。
勢いよくドアを開けると黙って見てるクソ教師に笑顔で書類を渡す。
そして勝己だが・・・私は正面突破して助けるなんて馬鹿な真似はしない。
はい、じゃあ一回時間止めます。
そんでもって勝己の目の前まで行く。
そして腕を大きく振りかぶり勝己の頬に向かってビンタを繰り出す・・・・・・というところで能力を解除する。
最近気がついたんだけど、時間止めたまま殴ったら手がクソ痛くなる。めっちゃ堅い。
私の手が勝己の頬に触れた瞬間パンッという乾いた音が教室に響いた。
「いっでぇ！って・・・・は？」
困惑する勝己。
「Aちゃん・・・・？何で・・・。」
私をただ呆然と見つめる出久。
あらあらお二人とも何があったか分かってないみたい。
「勝己。出久いじめちゃダメだろ。ほんとお前はいつまで経ってもガキだな。」
・
・
・
「なにすんだクソA！テメー殺されてーのか！つーかどっから現れたぁ！！」
あれから１５秒後。勝己はたたかれたことを理解し私の方を爆破しに来ている。
あたらねーなぁ。そんな攻撃じゃぁ！もっと私を楽しませろよ！・・・・ごめんやってみたかっただけ。
「・・・・勝己。もう一回ぶってあげようか？」
いつもより更に１トーン低いドスの利いた声で言ってやると勝己はぴたっと攻撃をやめた。
このくらいの年の子供はちょっと脅せばすぐ黙る。
すごく扱いやすい。
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ディちゃん(プロフ) - 愛ちゃんの個性かっこよ... (2022年3月13日 13時) (
レス) @page33 id: 7ad8b1babb (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - めい(*ﾟ▽ﾟ*)さん» 私ログインしてないのでイラスト載せられないんですよね・・・。キャラ崩壊に関しましては作者の原作知識が乏しいということで片付けてください。こんな暇つぶし作品を褒めてくださってありがとうございました！ (2018年8月5日 0時) (レス) id: 071a98174c (このIDを非表示/違反報告)
めい(*ﾟ▽ﾟ*) - 愛ちゃんのイメ画あれば想像しやすいです。なんか爆豪のキャラが崩壊してるような？まぁ、でも、内容はとても面白いです！これからも頑張ってください！！ (2018年7月24日 13時) (レス) id: fbcc72de06 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - おおかみくんさん» コメントありがとうございます！愛ちゃん可愛い系なのに個性厳つい・・・・ギャップが・・・・・と思っていたんですが、そういってもらえて嬉しいです！ (2018年5月23日 20時) (レス) id: 071a98174c (このIDを非表示/違反報告)
おおかみくん(プロフ) - え、普通に愛ちゃんの個性カッコいい！！！ (2018年5月20日 21時) (レス) id: a2c3895286 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hasake/
作成日時：2018年1月1日 22時
