【Free!】あまい恋を召し上がれ。10【短編集】

共通点のりんごあめ。【山崎宗介】 ページ6

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Aside





「たこ焼きやきそばかき氷……！ぐへへへへ」


「気持ち悪いぞ」





今日は宗介と一緒に地元のお祭りに来た。


浴衣で来てね、と言ったのに宗介は面倒だからと私服だ。


結局私だけ浴衣かい……。


なーんて落ち込んだりしないよ！


お祭りをエンジョイしちゃうよ！





「んむんむ。このわたあめおいしい！」


「普通のわたあめだろ」


「ううん。宗介が一緒だから違うよ！」


「……そーかよ」





宗介は照れ隠しのためか、視線を逸らした。


浴衣なんか着てなくても、全然いいな。





「……あ、射的」





ひとつひとつ屋台をまわり、射的の前で足を止めた。


実はかなり得意だったりする。





「やっていい？」


「できるのか？」


「自信あるよ！」





なら好きにしろとのことなので、屋台のおじちゃんに200円支払い、銃を構える。





「なかなか様になってるじゃねえか」


「でしょでしょ。うーっし……」





私は一番難しい位置にあるおいしいバイキング店の無料券を狙い、引き金を引いた。


が、





「……あれ」





弾が命中したのは変な顔をした象のぬいぐるみ。





「そんなのがほしかったのか」


「……そうです」





宗介は笑いそうになるのを必死に堪えながら、私の手を引いた。


おかしい、得意だったはずなのに。


昔は百発百中だったはずなのに。


もらった象のぬいぐるみはかなり大きくて、顔が簡単に隠れてしまうほどだ。


そんなぬいぐるみを持つ……というか抱えて、宗介のあとに続いた。


なんというか、落ち込むほどではないけど、恥ずかしい。


心なしか顔が赤い気がする。



ふと、宗介が足を止めたため、私も立ち止まった。


屋台の看板には


“りんごあめ”


宗介はりんごあめを1つ買うと、ぶっきらぼうに差し出してきた。





「今のお前と似てる」





やっぱり顔が赤くなっているんだと思う。


でも宗介。





「宗介も同じ顔してるよ？」





さっき笑いそうになってたから、そのお返しに笑ってやると、





「うるせ」





バチッと指先でおでこを弾かれてしまった。


その跡もまた、りんごあめと同じ色。




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白百合様リクエスト

重要なおしらせ。【わせ太】→←第三者からすれば色んな意味で大迷惑。【松岡凛】

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
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ラッキーアイテム

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