_ 居 な く な っ た 君 。 ページ9
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渡辺「 …っ、どういうことだよっ…! 」
俺が携帯を開けば、そこには"SnowMan脱退"の文字が見える。
それを目にすることになったのは10月6日の夜、SnowManでの撮影が終わった後だ。
さっきまで笑顔で明るく仕事をしていた彼女。
そんな彼女が辞めてしまう?
絶対に嘘だ、と思った。
だが、今来たメッセージが現実であることを示していた。
メッセージには、
「 今までありがとうございました 」
の文字から始まる、長々とした文章。
そう、脱退する彼女、姫宮Aから届いたメッセージであった。
俺はすぐさま他メンバー5人と連絡を取り、集合することを提案した。
5人とはすぐに連絡が取れた。
誰も喋ろうとしない沈黙の時間。
このままでは進まないので俺が口を開く。
渡辺「 なぁっ…どういうことなんだよ、 」
佐久間「 分かんねぇよ、分かりたくねーよっ…! 」
佐久間は、彼女と打ち解けるのが一番早かった。
SnowManの中でもかなり人気のあるペアであり、大の仲良しだった。
そんな佐久間はもう既に泣いていた。
俺は、凄く悔しくて悲しかった。
と同時にこの事実を知らなかった、話されなかった頼りない俺に腹が立つ。
深澤「 …やっぱ、やっぱ何かあったんだよ…なのに元気だしAだから大丈夫だよなって… 」
阿部「 あの時、か…撮影入る前の… 」
岩本「 何が何でも聞いていればよかった、俺はリーダーなのに何一つ分かってやれない… 」
宮舘「 それは皆一緒だよ、リーダーだからとか関係ないよ 」
阿部「 俺も、もっとちゃんと見てればよかった…っ 」
深澤「 読めば、さ…新しくできたグループ"なにわ男子"に所属するらしいじゃん、? 」
宮舘「 そうだね、なにわ男子結成ってメールが来たんでしょ…? 」
だとしたら…Aにも…
渡辺「 ああ…あの時Aにそのメールが来たんだろうな… 」
岩本「 そうだな… 」
佐久間「 何で、何で、AはSnowManを自ら辞めるわけない!! 」
佐久間の言う通り、Aの事だから、自らSnowManを辞めるなんてことはしない。
「 皆が辞めろって言うなら辞める、それ以外では抜けない 」
前に言ってたこの言葉に嘘偽りはないと思っている。
だからこそ、辞めたのはAの意向とかでは無いんだろうな、と思った。
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