_ な に わ と と も に あ れ 。 ページ29
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高橋「 っ、俺、あの、ずっと無関心やったんです。自分のことで頭いっぱいで… 」
高橋はぽつり、ぽつりと自分の心境を告白する。
高橋「 でも、Aはそんな精一杯な俺に、いつも優しい言葉をかけてくれた。いつも助けて貰ってたんに、俺は怖くてっ、言えんかってんっ… 」
そうあの時。
姫宮の居ないところで高橋の言っていたことは、怖くて言い出しずらくて言えなかった全くの嘘である。
いや、その数日前までは本当の事だったが。
彼はもう既に彼女と意気投合し仲良かったのだ。
大西「 待って？恭平こっち側やったん？ 」
高橋「 最近色々知って…あの時実は姫宮さん…いや、Aともう仲良くしている時でした 」
高橋「 Aもちゃんと言えんくてごめんな… 」
姫宮「 ううん、大丈夫。私の方こそごめんね 」
高橋「 Aは悪ない… 」
話しているところを見て仲良いのだと認識した。
道枝と長尾は…
道枝「 俺らも恭平と同じですね…恭平が仲良いのは知らんかったけど… 」
長尾「 僕とみっちーはあの時まだ隠しておこうって話をしていました 」
そうこの2人もとっくに姫宮と和解していた。
何故和解という言い方をするかと言うと、この2人は言い合いをしに行ったからだ。
…主に長尾が。
お互い言いたいことを言い合い、ぶつかり合ったからこそ、理解したのだ。
" 長尾「 姫宮さんは、女の子じゃないですか。しかも関東の方からいきなりて…俺、申し訳ないですけど理解出来ません 」 "
" 姫宮「 最初から理解してもらおうなんて思っていません。でも、私が女だから何なんですか？周りに劣るようなことはしません。努力で埋められる差は埋めてみせます 」 "
長尾と道枝はあの時の姫宮を思い出す。
道枝「 俺らはもうとっくにAちゃんに気を許しているんですよ。これはAちゃんの人柄の良さです 」
長尾「 僕らがどないしよって迷ってただけで… 」
道枝・長尾「「 ごめんなぁ、Aちゃん 」」
謝る2人。
姫宮「 大丈夫！！私は2人に助けて貰ったことあるから！それに、私が隠しといてって言ったじゃん？笑 」
つまり残るあと1人。
大西「 てことは… 」
藤原「 後は大吾だけってことか… 」
大橋「 大丈夫やで。大吾は"ちゃんと"分かっとんねん 」
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_ 隠 し た 本 音 。→←_ 勇 気 を 、 小 さ な 一 歩 を 、
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