_ 不 協 和 音 。 ページ27
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ある日のレッスン室。
そこに在るものは、8人。
そう、なにわ男子のメンバーである。
8人は、迫ってきているお披露目ライブに向けての話し合い、をしているはずだったのだが…
「 ……… 」
その空気感は、とてもお披露目ライブどころではない。
姫宮「 すみませんでした。前の仕事の都合で遅くなりました。申し訳ございません 」
前の仕事が押してしまって遅れてきた姫宮。
いつもは誰よりも早く来ている。
西畑「 いやちゃうやん。前の仕事で遅れるって連絡しとらんやん。仕事で遅れるんは仕方ないけど連絡するのが当たり前やろ。人として 」
姫宮「 すみません… 」
彼女は連絡はする主義だが…
彼女はこの場の人の連絡先を知らない。
その上タイミングを逃してしまったのだ。
連絡をしなかった姫宮に非がある為、彼女は素直に謝る。
少し時間を貰って連絡を頼むことだって出来たはずなのだが、頭が回らず、言伝を頼むということが考えになかった。
藤原「 言伝でもええから出来たやろ。俺ら探したりしたんやで 」
姫宮「 伝えられずにお手を煩わせてしまってすみません。次はこのようにならないように致します 」
大西「 ごめん、俺の連絡先渡しとったら良かったな…ごめんなぁ、 」
大西は交換していれば連絡出来たはずだと悔やむ。
西畑「 なぁ、やる気あんの？俺らと本気でやっていくつもりあるん？無いならとっとと辞めてや 」
キツい言葉で捲し立てる西畑。
藤原「 ごめんやけど、俺も大吾と同意見。見えへんねん、ほんまにやっていく気あるか？ 」
藤原は西畑に乗っかり、彼女の様子を見ることにした。
高橋「 …え、ちょっ、と、 」
この嫌悪な空気感に戸惑いを隠せない高橋。
年長に怯える道枝と長尾。
西畑「 俺はすぐ辞めるんやと思ってたんやけど 」
姫宮「 … 」
西畑の言葉に、姫宮は黙ったまま。
西畑「 なんで来たんや？お前は何しにきてん。俺らは、っ、デビューしたいんよ… 」
そう、西畑はなにわ男子を組んだからには、このグループでデビューがしたいのだ。
色んなことを見てきた西畑だからこそ、デビューに賭ける想いは人一倍強い。
それを言ったら藤原もだが。
姫宮「 辞めません。辞めるわけないです。そんなに弱くなんてないです 」
西畑「 … 」
＿＿＿響くは不協和音。
重ならない、8つのオト。
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_ 勇 気 を 、 小 さ な 一 歩 を 、→←_ 温 か い 夢 に 溺 れ る 。
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