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家に帰っても頭の中で考えてることは全く変わらなかった。
なんかわかんないけど赤ちゃんは妊娠してそしたら絶対元気に生まれてくると思い込んでる自分がいた。
絶対なんてありえないのに。
そんなのわかってたはずなのに
「壱架!どうしたんだ?ずっとボーッとして。」
「え?いや、なんでもないよ。」
「なんでも無いわけ無いだろ?」
病院でなにか言われたのか?
そう零はいう。
でも、ここで色々行っても解決しないし、迷惑になるだけじゃないかと考えてしまう
「壱架?」
「へ?ああ、なんでもないよ」
私はすこし笑いながらそういう。
すると零に頬をむにっとつままれ、
「なんでもないことないだろ。壱架。隠さないでくれよ。」
俺たち夫婦だろ?と零は続ける。
「で?なんて言われたんだ?」
「赤ちゃんの心拍、少し弱くなってるって、ストレスとか貯めないようにって、あと働きすぎもやめろって、、言われた」
私が仕事復帰したのをいいことにはりきって残業したりしてたからだ、、
私のせいで、、
「壱架のせいじゃない。ストレスは、たぶん俺が悪いから、極力減らすようにするし。」
「でも、、」
「大丈夫だよ。俺も協力するから、。」
零は俺たちの子供だぞ?きっと大丈夫だ。
そう笑いながら言う。
すると、そのときお腹に当ててた手にポコっと振動が伝わってきた。
「いま、うごいたかも!」
「本当か?!」
零は私のお腹の上に手を当てて動くのを待ってる
するとまたポコっとした感じがあった。
「うごいてる、、」
あらら、感動しちゃってるw
その後も零は私のお腹に手を当ててパパだぞーとかずっと喋りかけてた。
まあうごいたのはその2回だけだったんだけどね
それでも私はすごい元気をもらった気がした。
「いまのって、赤ちゃんが俺たちに元気だしてっていうエールを送ったのかもしれないな」
「そうだね!」
私は今まで不安だったとかそういうことが全部一気に解消したような感覚だった。
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作者名:琥珀糖 | 作成日時:2023年4月14日 0時