ドラクエＸＩ 短編集*:.

＊ベロニカばたんきゅー ページ39

ー翌日ー





セーニャ「お姉様！朝ですわ。
もうイレブン様達は下で準備しておられるようですわ。」




ベロニカ「……あれ、セーニャ…？て、もう朝？！
…ええ、すぐに行くわ！」









イレブン「カミュ！」


カミュ「おう！任せな！」




セーニャ「ベホイミ！」



イレブン「ありがとう、セーニャ！」





…なんか、やっぱり立ち位置変わってる…
前はカミュとセーニャが隣同士では無かったもの。




…それって2人の間に何かあるからって事でしょ？？
ていうか勇者の奴もへーぜんとしてるけど、何考えてるのかしら…
ていうより、鈍感そうね。彼は。



イレブン「ベロニカ！危ない！」



ベロニカ「？！」




しまった、迂闊…！！



あたしが他に気を取られて敵の攻撃を喰らってしまうなんて！
しかも…これは…痛恨の一撃。…ね…




ベロニカ「うっ…」




カミュ「ベロニカ！おい！ベロニカ！」






ダメだ。頭がくらくらする。


カミュ…ダメじゃ無い。
あたしの元へ来ちゃ。
あんたはセーニャっていう大事な彼女がいるでしょう？
あたしに構ってちゃ…だ…め…









ベロニカ「…ん…」




セーニャ「お姉様！」



ベロニカ「ここは…あたし、どうしちゃったの？」



気がつくとベッドの上。
心配そうに私を見つめるセーニャと、その後ろにカミュとイレブン。



セーニャ「ここはホムラの里の宿ですわ。あの後、戦いは中断して私たちはずっと、お姉様の様子を見ていました。」



ベロニカ「そう。…迷惑かけたわね。…あんた達も」




それにイレブンはゆっくりと首を振った。



イレブン「体自体は異常無いって。
そういえば戦い詰めだったし、今日はもう休息にしよう。明日からまた忙しくなるだろうし。
どう？調子は」


ベロニカ「ええ。もう大丈夫よ」



セーニャ「お姉様は戦い尽くしで疲れているのですね…今度の休暇には一緒にお買い物でも…」




ベロニカ「だめよ！」


セーニャ「！！
まぁ…なぜそうおっしゃるのですか？」



ベロニカ「あんたはカミュと出かけなさい」


カミュ「…お前さ、なんだが最近変じゃねぇか？
事あるごとに、オレとセーニャだけにしようとしてさ。
何かセーニャに後ろめたい事でもあるのかよ？」



ベロニカ「ほんっと、アンタたちって鈍感ね！
……そりゃあ、あたしだってセーニャとお出かけしたいわよ。
だけど…あたしは邪魔者でしょ？
だって……ふたりは付き合ってるんだから…」

＊本当の事実は→←＊切り込み隊長

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す