ドラクエＸＩ 短編集*:.

☆第3話　グレイグ、大失態！ ページ22

〜これは、魔王討伐までに起きたある日の出来事のお話〜





ー戦闘中ー




イレブン「ぐっ…！！
(強い…やっぱりこの付近の魔物は討伐数が少ないから、少し手こずってしまう…気を緩めたらやられてしまいそうだ…)」




グレイグ「イレブン！！気を抜くな！
お前の実力、まだまだ出せるだろう！」



イレブン「…！
そうだ…僕はまだできるっ…
はぁぁっ……デイン！！」





バチッ







グレイグ「(凄まじい威力…さすがは勇者だ。
だが、俺もまだ…)」




セーニャ「！！グレイグ様！」


グレイグ「ぐっ？！
(しまった、俺としたことが…足を滑らせてしまうなどと…！！)」




カミュ「大丈夫か、グレイグの旦那！立てるか？」



グレイグ「あぁ心配は無用だ。
少し足を滑らせて【ビリッ】……」









…ん…？






なんだ、今の鈍い音は…






ビリッって。





ビリッって言わなかったか、今…







グレイグ「(いや、まさか…そんな事が…)」





カミュ「……どうしたんだ？どこかやられたか？」




グレイグ「…い、いや！何ともない！さ、最後まで気を抜くなっっ！！」







……ま、間違いない…






これは、間違いなく…









ズボンが(お尻)破れてるゥゥゥゥーーーー！！！！







【超・恥ずかしい呪い！
グレイグは立ち上がった勢いで思い切りズボンが裂けてしまった！
恥ずかしくて身動きが取れない！】






…あぁあれだ、あれが原因だ。



ここ最近少しズボンがキツいと感じていた。


まぁだが今までこのような事は無かった故、この場をどう乗り切るかだ…



この辺りは宿屋や防具屋などは無い。
イレブンに装備を作ってもらうか？
いや、今このタイミングでいきなり言うのはおかしいだろう…




少なくとも、今日一日はなんとかやり過ごさねばっ…！

俺は一国の騎士だ、デルカダールの名を背負っていると言っても過言ではない。


もしここで皆にバレて醜態を晒す事になるともすれば、王に示しがつかん！！




そうならないためにも俺はやらねばならん！




この、尻の裂け目をどうにかしてごまかして、1日を乗り切るのだ！！







【デルカダールの将軍グレイグ。
ここ最近で最もアホな事に真剣になった事件の始まりである】

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