ドラクエＸＩ 短編集*:.

＊モンスターの住処へ ページ3

ルーラを唱えて次に目を開けると、あの無人島…





マヤ「な、何が起こったんだ…？どこだ？ここ…」




あっけらかんとしているマヤちゃんは島をまじまじと眺めていた。




イレブン「…ルーラっていう呪文でね。 一度訪れた場所を記憶すると、その場所へ一瞬でいける。
ここはカミュが呪いを掛けられた島なんだけど…」



マヤ「……ふぅーん。…つーか！！！」



マヤちゃんは僕をビシっと指差して続けた。


マヤ「そんな便利な技あるんなら、それでおれんとこ来いよな‼」


イレブン「ご、ごめん！」






やっぱりそうだよね…




ごめん、マヤちゃん。


マヤ「ま、どうせ兄貴が言い出したんだろ？
…ったく、まぁ、冒険するのは苦労がつきものって言うし。
…じゃ、さっさと兄貴に呪いをかけた奴に返り討ちにしてやろうぜ！」



イレブン「うん」



歩きながら僕は必死に考えていた。


マヤちゃんをいかに傷つけずに相手とやりあえるか。
…まずは先制は僕からだな。
マヤちゃんは呪文を覚えてないから短剣での攻撃は任せて…


効率よく勇者の力を使うか…



マヤ「ゆーしゃ様！」


イレブン「な、何かな？！」



マヤ「お前、おれが弱っちぃとか思ってんだろ…」


あ、ヤバい。
また怒らせちゃった？


マヤ「いしし。そーそ。おれ、か弱い女の子だからさ？しーっかり守ってくれよ？」





いや、だから君はキラゴル…




…こほん、いやいや。
　


イレブン「…あった、あそこだよ。」




指差す先に筋肉質の半裸の男とその子分。

みるからにたいした事無さそうだけど、まさかアイツらがカミュを…




マヤ「あいつらだな‼マヌケな顔しやがって‼
ただじゃおかねー‼
…って事で、頼んだぜ！勇者様‼」




はぁあ…


やっぱりそうなるかぁ…

だけど、好都合‼ちょうど腕慣らしもしたかったし…



『お、おまえらはさっきの…！？』



イレブン「アルテマソードッッッ‼」



隙を与えないままの攻撃！


これで蹴散らして、あとはイオあたりで処理するか。





「ぐっ………ぐふぅっ」




イレブン「…さ、カミュを元に戻してもらおうか。」

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