ドラクエＸＩ 短編集*:.

＊恋人との時間 ページ19

サマディー「うむ。そなた達の話を聞いて、よーくわかった。
まだまだ互いに未熟な面もあるだろうがそれは若い証拠だ。
…ファーリスよ、よいな！
一度父親の前で愛し抜くと誓ったからには一生涯をかけて守り通すのじゃ。
お互いに認め合い、慰め合い、喧嘩をしても必ず最後まで添い遂げろ。
それが、夫婦というものであり、愛し合うという事だ」





ファーリス「はい！父上の言いつけは必ずや…！
…て、え？父上…い、今…夫婦と…おっしゃったでしょうか？」




サマディー「そうとも。Aさんはお前の未来の花嫁候補にはうってつけの女性だ。
等身大のお前を見てくれるような、よい女性に巡り合えて良かったな。
お前の信じた女性を守り抜け。…よいな？」


ファーリス「は、はい！ありがとうございます！
ありがとうございますっ！」





サマディー「…Aさんよ。ファーリスはこの国の王子であるが少々臆病者で楽をしたがるところがある。
だが、根は実直で勇気ある男だ。
こやつはワシらの自慢の息子じゃ。
どうか、お互いともに支え合ってくれ」



A『は、はい！ありがとうございますっ！
私…ファーリス王子を幸せにしますっ…！』


ファーリス「(ん？)…ありがとう…Aちゃん…
これから何があっても、必ず君を守るから…」


サマディー「はっは。…さて、話すこともあるだろうから、わしらはお暇しようかな。
二人は遠慮なく話すといい。
明日にはパーティーを開くぞ！」









〜その夜〜








ファーリス「…こうして君と話せるなんて夢にも思ってなかったよ…ありがとう。
いきなりでごめんね。こういうのは段階を踏んでから少しずつ仲良くなるってもんだよね」




A『ううん。私、嬉しかった…あなたが私の事、本気で愛してくれてる事…』



ファーリス「ありがとう…僕の気持ちに嘘は無い。
…好きだよ…」




A『ファーリスさん…』





ファーリス「………





…





だ、だめだ！キスはまだ…
…キスをしてしまうと、赤ちゃんができるかもしれないっ…」



A『あ、赤ちゃん…？』





ファーリス「僕は今はふたりの思い出を作りたいんだ！」









サマディー「(ファーリスよ、うまくやっているようだが…
その手の話については、教えてやる事がなかったな。今度しっかりと教えてやらねばな…)」

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