☆母性 ページ10
デイジー「じゃあ、私は次の乱闘があるから！
また遊びましょうシュルク！
…次はAも一緒に！！」
シュルク「うん、楽しみにしているよ！」
A『ありがとう、デイジー』
シュルク「仕事はもう終わったの？」
A『うん。今日は雑務が少なくてね。』
シュルク「じゃあ、部屋に戻ろっか。」
ーAの部屋ー
シュルク「なんかいい匂いするよね、君の部屋」
A『いい匂い？どんな？』
シュルク「うーん、なんて言うんだろ？でも、安心する匂いなんだ」
A『そうかな？…あれ？シュルク、怪我してるじゃないか』
シュルク「？あぁ、こんなのかすり傷だよ。
放っておいたら治るよ」
A『ダメだよ。傷は直ぐに手当てしないと跡になってしまう』
シュルク「…そうなの？」
すぐに救急箱を取り出し、シュルクの足を手当てする。
シュルク「…なんか、変な感じだよ。男に手当てしてもらうなんて」
A『別に手当てなんて男でも女でもできる』
シュルク「それはそうだけど」
A『……染みてない？』
シュルク「平気さ。」
A『これで…良し。…あんまり無理な乱闘はしちゃダメだよ。仕方ないかもだけど…』
シュルク「君の方がお世話係みたいだね。…ありがとう。そうやって心配してくれるのって初めてだ。
なんだかAは親みたいだね」
A『親…か。僕が親にそうしてもらった事が無いからわからないけど、そうかもしれないね」
シュルク「ごめん、気に障っちゃったかな？」
A『ううん。…だからでこそ、他人に尽くそうと思う。だから人の怪我とか、余計気になっちゃうんだ』
シュルク「…いいと思うよ。優しいんだねAって…ねぇ、シャワー借りていい？」
A『どうぞ』
シュルク「…？あれ…おかしいな…
水が出ないよ」
A『昨日は出たのに…どうしてかな？』
クイッ
クイッ…
A『…ダメみたいだね』
シュルク「…とりあえずマスターに話をしてみるよ。
それまでは使えないから今日のところは僕たちの使う共同のお風呂を使って！一階にあるから」
A『え、あ、ああ…』
な、な、な、な
なんだって？！
共同のお風呂？！
それってかなり危険なんじゃっ…？！
ど、どうしよう…
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