☆新しい生活 ページ9
ジリリリリ！！
ん…
もう、朝…？
そっか、私、昨日からスマブラ寮に…
しっかり仕事して、みんなの役に立つんだ。
洗面台に立つとびしっと気合を入れる。
今日も男として頑張らないと！
しっかりとサラシを巻いて、バレないようにバレないように…
女として生きていけたら、こんな事しなくていいのかな。
本当の事、言っちゃおうか…
やっぱりダメだ、怖い。
この話し方も、毎朝のセットももう慣れてしまってるから今更変更はできない。
質実剛健。
それが我が家のモットーだったかな。
家を出れば少しは自由があるかと思ったけれど、
その自由を私が消してしまっているんだな…
…。
ーお昼ー
A『ふぅ、こんなもんか…雑務といっても、すぐに終わるものだな…ん？あれは…？』
シュルクだ！
乱闘の真っ最中だね。
相手はデイジーか…
ちょっと見ていこうかな
シュルク「バックスラッシュ！」
デイジー「甘いわね！これでも喰らいなさいっ！」
とても楽しそう。
もっと近くに行ってみようかな。
シュルク「…っ！中々手強いね！」
デイジー「ふふふ。でしょう？伊達に練習していないわ！さぁ、これで終わりよ！」
デイジーが勢いよくスマッシュを決めようとすると…
シュルク「視える……！」
デイジー「きゃあああ？！」
…すごい、隙をついてカウンターを…
読み合いって、大事なんだな…
なんて思っていると
シュルク「あれ？Aじゃない？」
デイジー「え？A？？」
A『たまたま通りかかったから…でも2人ともすごく強いんだね』
シュルク「紹介するよ、彼はA.雑務の仕事を請け負ってくれてるんだ。
僕はお世話係をしてる。
デイジー「へえ、綺麗な顔をしているわね。
私、デイジー。一国の姫なんだけどそんなこと気にしなくていいわ。気軽に話して頂戴」
にこっとした笑顔が花のように可愛い女性。
元気があって、いい子だなぁ…
と、思ってたら…
デイジー「きゃあああ？！虫！虫！！」
デイジーにくっついていた虫を取ってあげると、そっと手を握ってあげた。
A『…大丈夫だよ。』
デイジー「(キューーーン！！)
あ、あ…ありがとう！」
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