☆夜のひととき ページ8
部屋に戻って色々と考えていた。
今日あったできごと、あのジョーカーという少年。
ここに来て何かが変わるのかな？
変えられるのかな？
すると、ドアがノックされた。
A『…どうぞ』
シュルク「…やぁ、こんばんは。飲み物持ってきたよ」
A『ありがとう』
シュルク「…眠れないんじゃないかって思ってさ。君の昔の話を聞いたら、なんだかそんな気になっちゃって」
A『……うん。シュルク、君は仲間思いで優しいんだね。きっと、そういう優しさが魅力なんだろうな』
シュルク「そうかな？なんか…放っておけなくてさ。僕と君は、なんだか似ている気がして…
君が不安そうにしていると心配してしまうんだ」
A『そんなに気にしなくていいよ。
僕は男だ。心配は無用だ』
シュルク「…だね」
2人でジュースを飲み干すと、ふぅと一息。
シュルク「心配性なのかな。それとも、お世話係を任されて張り切ってるのかも。
そんな所が、マスターにお世話係が向いていると思ったのかもしれないね」
A『いい奴なんだな、君は』
シュルク「仲間だからね。…明日はどんな仕事をするの？」
A『雑務だよ。掃除したり、洗い物や洗濯…
みんなが快適に暮らせるようにさ』
シュルク「世話になっているのは、むしろ僕たちの方だね」
A『やりたくてやってるんだよ。
…ねぇ、シュルク』
シュルク「…ん？」
A『なんでもないや。
…さ、今日はもう寝ようかな。シュルク、君も明日乱闘があるだろう？
今日は寝ようか』
シュルク「うん…おやすみ、A…」
A『…おやすみなさい』
そう言うと、シュルクは出て行った。
私の部屋で寝てもいいんだけど、流石に初日だし、もしもの事があれば困るし。
シュルク「…(A、ゆっくりおやすみ…)」
ジョーカー「やぁ」
シュルク「やぁジョーカー。どうしたんだい？
君の部屋は向こうだろう？」
ジョーカー「たまたま通りかかっただけだ。
…今日から雑務のバイトの面倒を見ているんだろう？」
シュルク「うん、Aって言うんだけどね。
今彼が部屋で寝てる。
いい人だよ。彼の安全は僕が守る」
ジョーカー「………ご苦労様」
シュルク「？？ありがとう？
(なんだろう、何か引っかかる)」
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