Steal your heart【スマブラ】 (ページ6)

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☆理解者ページ6

ジョーカー「？どうした、早く乗らないのか？」

A『今…なんと言った？』

ジョーカー「レディーファーストだと」

A『レディーだと？！僕が、女に見えるのか？！』

そんな事は初めて言われたっ…

どうして、どうしてバレている…！

ジョーカー「……初めから気づいていたよ。俺の勘がそう言っていたんでね。
違うのなら、失礼。」

ニヤリと微笑み私の手を強引に引っ張る。
少し荒っぽく乗り込むが中はふわふわだった。

A『きゃっ？！』

ジョーカー「男だと言うのならば、その言葉はやめておいた方がいい。
そういう設定を貫くのはつらいだろう」

なっ…
こいつ、なんなの…？！

どうして、私の事がわかるの？

ジョーカー「…心配しなくていい。
これは俺とあなたと2人だけの秘密にしよう。
その方が怪盗らしくていい」

…それは信じていいかな？

ジョーカー「…なぜ、男と名乗るんだ」

A『…運命、かな…
そうやって育てられたから』

ジョーカー「……女に戻るつもりはないのか」

A『……本当は、今を生きるのに精一杯なんだ。
男として、生きることに。
だが、今更女になる勇気はない…』

ジョーカー「……生きたいように生きろ」

その言葉が私の胸に剣のように重く突き刺さった。
生きたいように…

そうだ、ここには私の過去を知る者はいないんだ。
シュルクにも…ちゃんと言わなきゃ…

だけど…

A『怖いよ、好きなように生きるのは…
家族を裏切るようで、何もかも失うようで』

ジョーカー「家族…か。そんな者は正義を振りかざすのに必要無い。
それに失って困る物を恐れているのであれば、変われない。
君に1番大事のは家族なのか？周りの認知なのか？
俺は正直、男か女なんてどうだっていい。
ただ、女として生きたいなら…
手助けはしよう。それで恩の貸し借りは無しだ」

私が俯いてると、イタズラっぽい笑みを浮かべた。

ジョーカー「その気になれば俺が君を女にしてやってもいいぞ。
……このまま俺の部屋来る？」

A『気持ち悪い事を言うな！』

ジョーカー「ははっ、冗談だ」

不思議な少年。

だけど、この子と仲良くなるのは悪い話じゃないと思った。
それに、やっと自分の理解者が現れて、正直…

嬉しかったから。