Steal your heart【スマブラ】 (ページ27)

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☆甘い仕掛けページ27

シュルク「べ、別にあなたに話すような事は何も…」

ベヨネッタ「non,non.つまらない事言わないでよ。
お困り事は…あなたのパートナーの事かしら？」

シュルク「！！」

背筋がひんやりとした。何もかも、筒抜けな気がしたから…
僕は必然的に足が止まり、気がつくと口を開いていた。

シュルク「……どうしてわかったんですか」

ベヨネッタ「わかるわよ。悩める男の子の顔はいつ見ても…あのパートナーの子が気になるんでしょう」

シュルク「…まさか、彼は男ですよ。うまくいってない事は本当だけど、深い意味なんてないよ」

息をするように嘘が飛び出た。
実際、そうであるとどれだけ楽だろうか…
いっそ彼女が男ならうまく気持ちを封じ込めれたのに…

だが僕の表情にはそれが伝わってしまっていたのだろうか。
この魔女は引き下がってはくれなかった。

ベヨネッタ「自分に正直になりなさいシュルク。
あなたが動き出さない限りは"彼女"はいつだって待ちぼうけよ」

シュルク「なんだって？！」

彼女…今、彼女と言ったのか…
まさか、僕とジョーカーしかAが女の子だって事は知らないはず…どうして見破った？！
(※シュルクはルキナとクロムもAが女と知ってる事を知りません。)

　

ベヨネッタ「ふふふ。あの子はとても上手に男の子を演じているわ。でも、わかっちゃうの。
美しい顔と、女性らしい仕草が…ね」

シュルク「…すごいや、僕でさえずっとそばに居て気づかなかったのに…」

ベヨネッタ「ついでに言うと、あなたはあの子に惚れている…許されない恋を、してしまっている。
…お悩みについてはそれ？」

シュルク「半分は正解です」

ベヨネッタ「じゃあ、もう半分は…？あなたを取り巻く不安要素は何かしら…？」

ずずっとベヨネッタが僕に迫る。反射的に後退りするけど、彼女からは良い匂いがした。
秘密を全て話したくなるような甘い匂いが…

ベヨネッタ「さぁ…秘密をお話し…ぼうや…」

顎を持ち上げられ目線が合わさる。
まるでメデューサのように僕は体が固まってしまった。
それと同時に反射的にドキドキしてしまっている。
…この甘い匂いのせいかもしれない。

シュルク「…僕は…

…僕は、Aを…奪いたい…」