Steal your heart【スマブラ】 (ページ17)

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☆視えないページ17

目を開けると、そこには…

A『すごく…綺麗…』

それは町中の灯りが見える景色。
いつもの乱闘する場所、スマブラ寮の噴水。
大きな公園、街の街灯…

全てがキラキラと、言葉が出ないくらいに美しい光景だった。

A『…ふっ』

こんなに小さな街。

私の悩みなんて、これよりももっともっと小さい気がする。

……自分らしくしていいんだ。

ジョーカー「…気に入っていただけたかな？」

A『…うん、とっても』

ジョーカー「良かった。この景色は俺だけが知っていると思う。だから、君にも教えたかった」

A『…なぜ私にも見せてくれたの？』

ジョーカー「君の目を奪いたかった…と言ったら？…
見てみろ。世界はこんなに広くてきらきらしている。
この景色を美しいと思ったならば、これは間違いなくお宝だ」

A『……お宝…そうだね…』

ジョーカー「君とこうして肩を並べれた事も。
俺は、君の被った仮面を奪いたい。
男という仮面を……」

ジョーカーがゆっくりと私の腰に手を回す。
すこしむず痒い気がするけれど…
私はその腕に身を任せてしまう。

A『…出来る気がする…』

ーその頃のシュルクー

シュルク「……A、いる？」

(トントン)

シュルク「…返事がないな。…開けるよ？」

いない…

どこに言っちゃったんだろう？

まさか、僕に愛想をつかして…？

…ねえ、A……

僕は君のこと、よく知らないのかな。

君は僕の何が嫌だったの？

もしかして…バレてるのかな…

僕が、男であるはずの君に想いを馳せている事。

あの笑顔に何度も胸が高鳴った。

ダメってわかってる。

Aが困るだけってわかってる。

だけど、苦しいよA。

どうして僕の心を掴んでくるの？

シュルク「……視えないんだよ……
君と……僕の心の距離がちっとも……」