Steal your heart【スマブラ】 (ページ14)

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☆悔いのない選択をページ14

2人は黙って話を聞いてくれた。

私は初対面の人に何を打ち明けているんだろう…

だけど2人があまりに真剣に聞いてくれるから。

私の抱えてる不安を全て打ち明けることができた。

クロム「…そうか…辛い思いをしていたんだな…
実は…ここにいるルキナも…
お前さんと同じ始めは男と名乗っていた」

ルキナ「ええ、私の場合は、自ら男として名乗っていました…正体を隠すために。
人の名前を借りて偽っていたんです
だから、あなたの気持ちも…わかる気がするんです」

A『ルキナ……』

クロム「…お前は、男として生きる道を選ぶのか？…女に戻るのか？」

そう。

それが今の私の課題。

ルキナ「……選ぶのはAさんです。
いろんな困難が待ち受けていようと、最後には納得する結果が得られる選択を、私はしてほしいです」

クロム「あぁ。迷いがあるなら迷えばいい。
だが、嘘だけはつくな。
嘘をついてしまうと、最後に傷ついてしまうのはお前だ。
お前がどの道を選ぼうと、俺たちは全力で支援する。」

2人の言葉が胸に突き刺さる。

温かくて、優しい言葉。

私、誰かにそう言われて欲しかったんだ…

A『うぅ…ぐすっ………』

ルキナ「……ふふ、そんなに泣いていたら、男が廃りますよ。」

ルキナが優しく頭を撫でてくれる。

クロム「何か困ったらすぐ言ってくれ。
俺たちは全力でサポートする。
もちろん、秘密は漏らさない」

A『ありがとう…2人とも…
良い人が居て、良かった。』

クロム「それはお互い様にしよう。さ、まずは飯でも行こう。俺が奢ってやる。たくさん食え」

A『ありがとうございます…！』

また私の秘密を知る人が増えた。

クロムさんとルキナ。

2人とも、信頼できる人。

悔いのない選択…か。

選択を迫られているのは近い未来なのかもしれない。