☆男か女か ページ13
A『さ、今日も仕事、仕事!!!』
お風呂は私が仕事に出ている間に直してくれるらしい。
もう昨日みたいな事になるのは嫌だし…
はぁ、昨日のことを思い出すだけで頭が痛い。
もうできるだけ思い出さないようにしなくちゃ。
気を取り直して、仕事仕事…!
今日は庭に出てお花を植える仕事と、フェンスを拭いて…
A『よし、こんなもんかな?
今日も仕事終わり!…にしても今日は風が気持ちいいな。
……。」
……ですよ
…_だろう?!
…ん?何?
誰かの話し声…?
ていうか私、眠ちゃってたんだ…
A『!?』
ルキナ「あ、すみません、起こしてしまいましたか?」
クロム「ほらよく見ろ、どう見ても男に違いないだろう。」
ルキナ「お父様こそ、よくご覧になってみてください。この透き通った肌、間違いなく女性です!」
A『……あの…?』
ルキナ「あぁ、えっと…いきなり失礼しました。
私はルキナ。こちらはお父様の…」
クロム「クロムだ。
……本当に女なのか?」
ずずいっとクロムが私の顔を近くでまじまじと見つめる。
思わず私は後ずさりするが…
ルキナ「ええと、まずはあなたのお名前を」
A『Aです。
あの、さっきから男、女と言うのは…?』
クロム「俺たちは先ほどまで鍛錬をしていた。
すると、休んでいるお前を見つけたんだが…
ルキナはお前を女だと言い張るんだ。
すまないな…だが、実際どうなんだ?」
ルキナ「……あなたとは、私と同じ物を感じたんです。何か張り詰めたようなその表情…
何か、わけがあるんだと思います」
今度は2人で私の側へと近寄る。
行き場を無くした私は、小さく息を吐いて決心した。
A『……そうです…ルキナさんと言う通り…
僕は…いえ、私は……【女】です…』
クロム「!!」
ルキナ「まぁ!やっぱり!!
…でも、何故男性のように振る舞うのですか?」
A『それは……その…
私の家が、そう仕組まれていたから……』
クロム「……仕組まれていた…?」
A『私の意図とは関係無しに、男として育てられたんです…』
こうして、私は2人に過去と、今の私の状態を打ち明けた。
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