例え話 ページ23
ー3日後ー
マルス「A！ただいま！帰ったよ！」
A『…すぅ…すぅ…』
マルス「…寝ているんだね。そっとしておこうかな。」
A『……ん？』
マルス「！ごめん…起こしてしまったかな」
A『マルス…！お帰りなさい』
マルス「ただいま…」
マルスが私の手を取り、甲にキスをする。
こういう所、本当に王子様だなぁと感心する。
マルス「…よしよし。起こしてごめんね。ゆっくりお休み」
A『マルス…私、決めたことがある。』
マルス「…どうしたんだい？」
ベッドに入ったまま、ゆっくりと息を吸う。
黙って聞いてくれるマルスに続けて言う。
A『……私、戦士になる』
マルス「！！」
A『…初めのうちはね、抵抗があったよ。でもね、お友達が教えてくれたの【お互いの強さを認め合って強くなる】って』
マルス「……うん」
A『戦いって、思ったより残酷じゃないと思う。相手が強ければ私も強くなろうって思うし、より絆が深まるんじゃないかなって…
私、守ってもらうのも悪くないけど、戦えたらもっと楽しくなるんじゃないかなって！』
マルス「…そうか。なら、僕には止める権利はないね。…君は導き出したんだね。
おめでとう。その考えは立派だ」
マルスは頭を撫でて続ける。少し寂しそう…
声にも元気がないからすぐにわかった。
マルス「…ある国の話をしよう。」
A『？』
マルス「…その国には優秀な兵と、お姫様がいた。
お姫様は礼儀作法はしっかりしていたけれど、身の回りの事に関してはからっきしだった。」
A『うんうん、…それで？』
マルス「自分の服は着せてもらう。食べ物も、自分の好きなもの全部食べていた。運動は適度に、決められた事は何一つ無かった。
お姫様は自分では何もできないよ。お金の使い方すらわからない。」
A『どうして？』
マルス「する必要がないからだよ。
お姫様の欲しいものは何でも手に入ったからね。
財宝を手に入れたい悪い奴も、優秀な兵のお陰で守られていた。
だから、国民は姫さまの顔すら拝めなかったんだ」
A『…すごいお姫様だね。そんな暮らしを、ずっとしていたの？』
マルス「いいや、ところがある日、いつも閉められている城の窓が開いてる事に姫様は気づいたんだ…」
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やっち - めちゃくちゃ続きが気になる…！！！！！最高です！更新楽しみにしてます！ (1月1日 2時) (
レス) @page27 id: e5a8be9ce1 (このIDを非表示/違反報告)
-Rei- レイ（絶賛低浮上中）(プロフ) - アイクの小説なんて…最高じゃないですか…更新頑張ってください。待ってます。 (2019年1月19日 23時) (レス) id: c2a3cfc861 (このIDを非表示/違反報告)
ツツジ(プロフ) - とんでもなく面白い…。forwiiU買いました？ (2015年6月20日 22時) (レス) id: 8441176ed2 (このIDを非表示/違反報告)
ソフィヤ - 最高でした！これからも頑張ってください！！o(^-^)o (2015年6月15日 0時) (レス) id: c9c2fe131c (このIDを非表示/違反報告)
歩夢 - 小説とても面白いです！更新頑張って下さい！！ (2014年10月19日 4時) (レス) id: 0d1d8a0e96 (このIDを非表示/違反報告)
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